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しずちゃん がん闘病恩師に勝利贈る!新設大会で因縁リベンジ戦
会見で自らの病気に触れ、涙をこらえる梅津トレーナー。左は山崎
Photo By スポニチ |
日本アマチュアボクシング連盟は19日、都内で会見し、女子の新大会「チャレンジマッチ」(4月2日、東京・後楽園ホール)の対戦カードを発表した。お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと、山崎静代(34=よしもとクリエイティブエージェンシー)は11年9月のデビュー戦で敗れた薛春秋(台湾)とリベンジマッチが決定。末期の皮膚がんで闘病中の梅津正彦トレーナー(44)に贈る勝利を誓った。
年間で1試合(全日本女子選手権)しか主要大会がない国内で大会が新設され、しかも会場がボクシングの聖地、後楽園ホールとくれば、うれしくないはずはない。昨年12月の全日本女子選手権は対戦相手の直前の棄権で不本意な不戦勝優勝に終わり、試合はロンドン五輪行きを断たれた昨年5月の世界選手権以来11カ月ぶり。相手は初の公式戦となった11年9月の台北市カップで一方的に打ち込まれて判定負けを喫した薛春秋だ。最高の復帰戦の舞台が整った。しずちゃんは「デビュー戦で負けた相手にリベンジするチャンスをもらえたことはうれしい。絶対に、絶対に勝ちたいと思います」と静かな口調に力を込めた。
今回、これまで以上に力が入るのには、もう一つ大きな理由がある。08年から指導を受ける梅津トレーナーの存在だ。昨年2月に悪性の皮膚がん「メラノーマ」であることが判明。手術を受け、抗がん剤治療で入退院を繰り返してきた。しかし、病状は悪化。一時は昨年6月までの余命宣告を受けたという。梅津トレーナーは自ら「隠しても仕方がない。進行末期がんです」と明かした。
引退も考えた世界選手権後、しずちゃんが再起を決意したのは「これまで梅津さんが私のケツを叩いてくれた。今度は私が引っ張っていきたい」との思いからだ。現在ドラマ「お助け屋☆陣八」(日本テレビ系)に出演中だが、アクション指導役として梅津トレーナーを推薦し、受け入れてもらった。撮影の合間に2人で練習に励んでいる。
命を削って指導を続ける梅津トレーナーは「医者の言う通りなら、(試合を見ることができるのは)今回が最後になる。でも、自分は最後だとは思っていない。自己免疫力を信じたい」と言った。しずちゃんは「免疫力を上げるには笑ったり、前向きな気持ちになってもらうことが大事。梅津さんに笑ってもらうために、自分が強くなったところを見せたい」と誓った。恩師の笑顔のために、4月2日、聖地のリングに立つ。
≪師弟のこれまで≫
☆08年6月 しずちゃんが女子ボクシングを題材にしたドラマ「乙女のパンチ」に出演。ボクシングの演技指導を行った梅津トレーナーと出会う。ドラマ終了後、指導をお願いする。
☆09年8月 ロンドン五輪での女子ボクシングの正式種目採用が決定し、2人で本格的に五輪を目指して、1日6時間以上の練習に取り組み始める。
☆12年2月 前年秋から体調不良を訴えていた梅津トレーナーの皮膚がんが判明。手術の予定を延期して同行した同月の全日本選手権決勝で、しずちゃんは鈴木佐弥子に判定勝ちして日本一になる。
☆同年5月 梅津トレーナーは世界選手権の行われた中国に同行。しずちゃんは3回戦でドイツ選手に敗れ、五輪行きを阻まれたが、梅津さんは「“終わっても胸を張って帰ってこい”と言っていたのを守ってくれた」と愛弟子を褒めた。
[ 2013年2月20日 06:00 ]
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