コリアンネットあいち、5年間の活動を総括

「ポラムティア・ノリマダンフェスタ」開催

「ポラムティア・ノリマダンフェスタ」が3月31日、名古屋市のウィルあいちで行なわれ、同胞の子どもたち、「ポラムティア」スタッフの朝高生や同胞女性たち、同胞と日本市民ら110人が参加。子どもたちに人気の「アリランダンス」や朝鮮の伝統武道「テッキョン」の体験などで楽しい時間を過ごした。

NPO法人コリアンネットあいちでは、2007年度から日本学校に通う子どもたちを主な対象に「KOREA−子どもたちの遊びの広場事業(ノリマダン)」、「ボランティアネットワーク・ポラムティア事業」を開始し、独立行政法人福祉医療機構、あいちモリコロ基金などの助成を受けながら活動を続けている。

2011年度は、「オンマ・学生キラキラポラムティア事業」と称し、愛知朝鮮中高級学校学生たちのポラムティア育成セミナーとデイサービスや子育て支援、あいちムジゲ会の実習、オンマポラムティアたちによる東春朝鮮初級学校での学童保育を行なった。この日、会場にはこれまでの活動を伝える写真や感想文のパネルが展示され、集まった子どもやオモニたちに紹介された。

また、「ノリマダン」に通った子どもたちが「小鼓の舞」などの朝鮮舞踊、朝鮮語スピーチを披露。5年間活動に携わってきたスタッフたちを喜ばせた。「ノリマダン」の際にサンモやタルチュム、チャンゴを披露し子どもたちに教えた民族芸能サークル「ノリパン」のメンバーも「サンモの舞」を披露した。

朝鮮語スピーチでは、春に中学に進学した尹美瑛さんが、小学校でプチハングル講座を企画してもらい、「ノリマダン」で学んだ朝鮮の文化や朝鮮語を紹介した際、友だちが喜んでくれたことや、在日朝鮮人であるといっていじめられ傷ついている人に朝鮮人としての誇りを持って堂々と生きてほしいというメッセージを語った。

この日は神戸から在日本テッキョン連盟の指導員や子どもたちが駆けつけ演武を披露。クイズや体験も行われ、会場は拍手と歓声に包まれた。古代から朝鮮半島に伝わる「テッキョン」を伝え、祖国統一を願う活動に、コリアンネットあいちの関係者も多くを学んだ。

「ノリマダン」は2012年度から「KOREAノリマダン」と改称し、子どもから大人まで楽しめる企画を7月21日から開始する。また、5年間の活動を通して育った「ポラムティア」のメンバーが中心となり、あいちモリコロ基金平成24年度展開期事業として、「アンニョンハセヨ事業」を展開し、3ヶ所のデイサービスセンターを拠点に、1世の歴史や文化を地域社会に伝える活動を展開する。

【NPO法人コリアンネットあいち】