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井岡、大阪城ホールで同期生宮崎とW世界戦

 守り抜いたベルトを手に、右目をはらした顔に笑みを浮かべる井岡一翔。右は父でトレーナーの一法氏=東京・赤坂のTBS放送センター
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 守り抜いたベルトを手に、右目をはらした顔に笑みを浮かべる井岡一翔。右は父でトレーナーの一法氏=東京・赤坂のTBS放送センター

 ボクシングのWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(22)=井岡=が初防衛から一夜明けた11日、東京・赤坂のTBS放送センターで会見を行い、年末に2度目の防衛戦を行うと明言した。陣営は東洋太平洋ライトフライ級王者・宮崎亮(22)=井岡=とのダブル世界戦を計画しており、会場には最大1万6000人収容の大阪城ホールを挙げた。V1戦の観客2100人から、一気に8倍増の“ビッグマッチ”となる。

 大きく腫れ上がった右目が、前夜の激闘を物語っていた。「勝てて良かった。ホッとした」。井岡が満面に笑みを浮かべ、最強挑戦者から守り抜いたベルトを見つめた。

 注目の次戦について、試合後は減量苦から転級を示唆したが、トレーナー兼プロモーターの父・一法氏は「防衛戦をします」と明言。時期は年末とし、「大阪城ホールでやりたい」と、最大1万6000人を収容する大会場をぶち上げた。

 叔父の弘樹会長が1988年にWBCミニマム級の初防衛を果たしたのが大阪城ホールだ。恩師のエディ・タウンゼント氏が危篤状態で病院に運ばれる中、李敬淵(韓国)を最終12回TKOで下した“伝説”の舞台。一法氏は「やっぱり思い入れがあるし、ここでやれる選手が今はいないから」と意図を説明した。

 大阪城ホールは過去に渡辺二郎や辰吉丈一郎が試合を行った由緒ある会場だが、2002年にWBCバンタム級王者・徳山昌守がV6戦を戦って以来、ボクシングの興行は行われていない。9年ぶり“復活”へ、井岡は「できたらうれしい」と意欲満々。大阪・興国高からの同期生・宮崎とダブル世界戦になる計画もあり、「盛り上がると思う」と声を弾ませた。

 「早く練習を再開したい」と、今月中に再始動する構え。さらに成長した姿で、大観衆が見守るリングに立つ。

(2011年8月12日)

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