2013.2.19 05:04

虎将キッパリ!良太「開幕4番」最有力(2/2ページ)

プールサイドを歩き引きあげる阪神・和田豊監督=残波岬ロイヤルホテル(撮影・中島信生)

プールサイドを歩き引きあげる阪神・和田豊監督=残波岬ロイヤルホテル(撮影・中島信生)【拡大】

 もはや、『NO』を突きつける人間は、いないだろう。和田監督が新井良を開幕4番に据える考えを持っていることを、明言した。

 「良太も昨年、あれだけ4番を経験しているんで、もちろん候補の1人になってくる」

 これまで指揮官が筆頭候補として構想していた新井は、背中の痛みなどの調整遅れのため2軍落ち。「万全」でという条件での開幕スタートには、計算の立たない状況。だが、将の頭には“弟”の躍動が、こびりついて離れない。

 「もうワンランク、レベルが上がっている。これまで得点圏、対応力に足りないところがあったが、ここまでの実戦での走者を置いた場面では、できている。そこが1つの成長点だ」

 これまでの対外試合はすべてで4番に座り、紅白戦を含めた実戦は、18打数8安打(打率・444)、4打点とアピールを継続中。評価を上げる元気印は「もっと向上したい」と、歩みを緩めるつもりもない。

 昨季は、兄の64試合に次ぐ、47試合で4番をつとめ、その重責を多く経験していることも大きな利点だ。シーズン中の打線について指揮官は「3パターンかな」と、複数の並びを想定。だが「中心から決めていくもの」と、あくまで4番が出発点。福留、鳥谷ら候補は多数いるが、採用する可能性が高い“Aパターン”に背番号32を想定しているもようだ。

 和田監督は「このキャンプで掲げた『C』のうちの1つ、『チャンスに強くなれ』というところが実践できている」と期待を並べ続けた。

 『3・29』-。ヤクルトとの開幕戦(神宮)は『4番・新井良』と運命を共にする用意はある。(栃山 直樹)

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