運良く手に入ったＴＬＭ２６０のリアフェンダー、今では中々手に入り
にくく、オークションでも中古品が高値で取引されている。
このまましようしてもいいが、程度極上の新古品でトライアルに使え
ば傷だらけになるのは目に見えている。
33. リアフェンダーをFRPで複製
� 〃深茲衒�
運良く手に入ったＴＬＭ２６０のリアフェンダー、今では中々手に入り
にくく、オークションでも中古品が高値で取引されている。
このまましようしてもいいが、程度極上の新古品でトライアルに使え
ば傷だらけになるのは目に見えている。
と、いうことでFRPで複製を作っちゃえ！
FRPなら型さえ作ればいくらでも複製できる！！
で、久しぶりにFRPの道具を引っ張り出すと・・・・・、樹脂の缶の蓋が固まってあかない。
無理やり缶の蓋を破壊して中を覗くと・・・・・、なんか半分硬化した樹脂の様なものが浮遊してる。ｏｒｚ
ひとまず近所のホームセンターへ樹脂を買いに良く。幸先悪い。
で、気を取り直して作業開始。
まずは原型になるリアフェンダーの離型処理から。
FRP用の離型ワックスを準備。
ＦＲＰ離型剤 『ボンリース』 です。
塗っては乾燥・拭き取り、塗っては乾燥・拭き取り、を５〜６回繰り返す。
脱型不良で原型を壊したくないので念入りに処理を行う。
今回ＦＲＰ樹脂と一緒にトップコートを購入。
本当はゲルコートが欲しかったんだけどこれしか手に入らなかった。
本来トップコートは積層したＦＲＰの上から保護膜として塗るもの。
だから当然パラフィン入りで硬化するとつるつるした表面になる。
完全効果してしまうと紙やすりなどで足付けをしないとＦＲＰを積層
できないが、硬化の時間を見計らい半硬化状態のときにＦＲＰを積
層していけばいけるでしょう。多分。
と言うことはタイミング勝負です。
プロは製品側のゲルコートを塗るときに塗りムラが分かりやすいように型に使用するゲルコートを黒やグレーなど色の濃いものにする。
ただ、予算の都合上トップコートをもう一つ買うのはきついので、着色して使用する。
で、使うのはこれ。『Mr.COLOR』こと通称プラカラーです。これをトップコートに適当に混ぜてグレーに着色する。
多少色が付いてればいいでしょ。
トップコートを原型に塗っていく。キンチョーします。
ＨＲＣの文字のあたりは気泡が立たないように丁寧に、塗るのではなく上からのせるように。
塗り終わったら、２〜３時間乾燥。タイミング勝負なので目が離せません。
乾燥待ちの間、ガラスマットを切り出して準備をする。
トップコートを塗った後なので直接当てて裁断できない・・・。
裁断は最初にやるべきです。
トップコートが生乾きになったところで、いよいよポリエステル樹脂登場。
ここでも貧乏性炸裂！
新品を買ったにも関わらず、古い硬化しかけの樹脂を使用！
まあ、失敗すればやり直すだけです。
でも、こんな色だったかな〜？
作業時間を多く取るため硬化剤はすくなめの２％で混合。
まずはくぼんだ部分やマットが貼りにくい部分に樹脂を塗り小さくちぎ
ったガラスマットを貼り付けていく。
あとは樹脂とガラスマットを塗りながら重ね、脱泡ローラーで気泡を抜きな
がら押さえていく。
型は強度を出すため３プライ貼ってみる。
さすがに１人で作業をやっているので途中経過の写真はありません。
約2時間ほどで硬化。そのまま１日放置して完全に硬化させる。
翌日、硬化した型の縁の不要部分をカットし中の原型を取り外す。入念にワックスをかけたにも関わらず以外に抜けない。
かなり手こずったが何とか型から脱型。原型に少々傷がついたがおおむねきれいに抜けました。
�◆＼什酳�
次に、フェンダーの製作。
出来上がった型にワックスを塗りこんでいく。
通常FRPを製作する際ワックスの上からリゴラックというアルコール
ビニルの膜を塗布するが、手元にないので気休めにシリコンスプレ
ーを軽く吹いておく。
大丈夫かな？
次にトップコートを塗っていく。今回は製品面になるので白いままで使用。
塗りムラがないように均一に塗っていく。今回は珍しくカメラマンがいたので作業中の私が写ってます。
トップコートが生乾きになったらガラスマットの貼り付けにかかる。
さすがにこちらは新品を使います。
古い樹脂は濃い緑色だったのに対しこちらは飴色（褐色？）です。
メーカーの違い？、古いから？ まあちゃんと型になったのでいいで
しょう。
あとはグラスマットに染み込ませるように樹脂をぬっていきます。
今回も作業時間を長く取るため硬化剤を少なめにして硬化時間を遅らせます。１．７％位かな？
同じ作業を繰り返しマットを重ね脱泡ローラーで気泡を抜きながら方になじませていきます。
今回は２プライで作業終了、あとはじっくり硬化させる。
次の日、どきどきしながら型から外していきます。
ん、んんん、ん〜
・・・・・・・・バキッ！！
型が一部割れましたが、何とか外れました。
型の形状に問題ありですね、型から取り直さねば！
あとは不要な部分をカット。
試験的に作ったわりにはキレイにできました。
一部トップコートのムラが出た部分もありましたが、ＨＲＣの文字もくっきり出てます。
車体に取り付けてみる。ノーマルをコピーしただけなので全体的には変わり映えしませんね〜。
早くタンク周りの作業に移らねば・・・。
まーそこそこの物ができんたので良しとしましょう。
ＰＳ：このフェンダー欲しい方がいたら（いるかな〜？）連絡を。気が向いたら作ります。