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「かんだやぶそば」で火事
2月19日 20時51分

「かんだやぶそば」で火事
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19日夜、東京・神田にある創業130年余りの老舗のそば店「かんだやぶそば」などが焼ける火事がありました。
東京消防庁によりますと、今のところけが人はいないということです。

19日午後7時20分ごろ、東京・千代田区神田淡路町の、そば店「かんだやぶそば」から火が出ました。
消防車など22台が出動して消火に当たっていますが、午後9時現在、木造2階建ての店舗のほか、隣接する建物4棟合わせて190平方メートルが焼けたということです。
従業員の話によりますと、出火当時、店内には20人ほどの客がいましたが、全員避難したということで、東京消防庁によりますと、今のところけが人はいないということです。
「かんだやぶそば」は130年余り前の明治13年に創業した老舗のそば店で、東京都のホームページによりますと、現在の木造2階建ての店舗は大正12年に建設されたもので、都の歴史的建造物に指定されています。
現場はJR秋葉原駅から500メートルほど離れた商店や飲食店が建ち並ぶ地域で、警視庁と東京消防庁で、出火当時の状況を調べています。
店のおかみは、「ブレーカーが落ちたのか、突然、店の中が暗くなり、従業員が『煙が出ている』と言ってきた。すぐに、20人ほどの客を外に避難させ、店に戻ってくると、店内に煙が充満していた」と話しています。

明治創業の老舗

「かんだやぶそば」は、130年余り前の明治13年創業で、現在の建物は、今から90年前、関東大震災があった大正12年に建てられました。
板塀に囲まれた2階建ての数寄屋造りの木造建築で、現在、東京都の歴史的建造物に指定されています。
「鬼平犯科帳」や「剣客商売」などの小説で知られ、食通としても有名な作家の故・池波正太郎さんが好んで通った店でもあり、池波さんのエッセイでも取り上げられています。

江戸三大蕎麦の一つ

藪蕎麦は砂場系、更科系と並んで「江戸三大蕎麦」の一つとも呼ばれています。
系列の店では、そばの香りを楽しむため、ひと口分を半分くらいをつゆに浸けて食べるのが粋とされ、多くのそば通に親しまれています。
「かんだやぶそば」を中心に「藪睦会」と呼ばれる親睦団体も結成され、現在、全国40店余りが加盟して伝統の味を受け継いでいます。

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