命を守るために。
1月に記載した記事、「吉沢正巳代表の手記」にもありますが
福島原発事故20km圏内は、現在も一般市民の立入りが原則禁止。
国は、取り残された多くの動物たちの命を助けるための手を差し伸べることもせず
1,000頭以上の生き残っている警戒区域内の牛たちは
動き回る迷惑な邪魔モノとして、囲い込み用のパイプ柵に追い込まれ、
餓死か殺処分の運命なのでしょうか・・・。
↓希望の牧場モデル牧場となるエム牧場 浪江農場に迷い込んだ一頭の牛。
顔にタテゴが食い込み、水も飲めずごはんも食べれずがんばって耐えていた子。
緊急処置をして傷口にかさぶたが出来、治りかけようとしていたところに・・
カラスが背中にのり、くちばしで傷を突くではないですか。
牛さんの背中にカラスが止まり糞をした白い跡があって・・悔しいです・・。
また、牛は頭を振ることしか出来ません・・・。
(とても目を覆いたくなるほど酷い状態になってしまいました。)
しかしここは警戒区域。
すぐに獣医師さんを呼ぶことは出来ません。
現在、抗生物質の投与・軟膏などの処置について調整をしています。
また、牛舎にもカラスが入らないよう、
水糸などを張り巡らす必要もあります。
震災を乗り越えてつながっている命、
声なき命を、なんとしても守りたいと思います。
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【ふくちゃんの最新情報】
福島第一原発、正門前の交通事故によって
お母さんを失った仔牛の「ふくちゃん(仮名)」
事故に会い、お母さん牛が亡くなってしまったことを理解できず
起き上がるのを、ふくちゃん(仮名)は、ずっと待っていたのではないでしょうか・・・・
考えるだけでも、切ないしとっても悲しいですよね。
SOSのご連絡いただいたみなさま、ありがとうございます。
昨日、希望の牧場~ふくしま~に無事移送いたしました。
ふくちゃん(仮名)が少しでも落ち着いて過ごせるようにと
吉沢場長が、牧場内の一角に藁を引き栄養のある乾燥や飼料を準備、
お水を与えて様子をみてくださっています。
保護から一晩明けた今日も、変わらず立ち上がることもできないほど衰弱している状態が続き、
依然、予断を許さない状況のため、緊急で獣医師さんに診ていただくことになっています。
ご心配いただいているみなさん、応援してくださるみなさまへ
希望の牧場~ふくしま~の公式ブログやTwitterで
「ふくちゃん(仮名)」の状況をお伝えできるようにいたします!
よろしくお願いします。
この柵に入れられて銃殺で処分してるところがあると聞いていますが、
本当に安楽死をしているところはないのでしょうか?
地域によって異なると聞いていますが、銃殺ってあんまりですね。
実際に手を下す人も仕事とはいえ、人としてどうなんでしょう?
もちろん、手間が掛かって仕方がないからと、それを指示する人がいるわけですが、
本当に酷いです。
悲しくなりますね…
投稿 keiko | 2012/02/17 01:44
「ふく」ちゃん、よくがんぱったね。
まだ、小さな仔牛を残して命尽きた母牛はどれほど心残りだったことだと思います。
連絡を下さった方、その連絡を受け、即座に「ふく」ちゃんを助けてくださった吉沢様、そしてスタッフの皆さんには本当に頭が下がります。
それにしても、カラス! メチャクチャ肚立ますね。
投稿 ネコ | 2012/02/16 23:28
Twitterで吉沢牧場長さんがふくちゃんを救出に向かわれているとの報を読み、広い圏内で頼れるのはまるで吉沢さん一人というような頼もしさに涙が出ました。毎日どんなにかお辛い状況かと案じておりますが、そんな中衰弱した1頭の子牛を助けるために動かれるその強さに、心から感謝いたします。
応援の気持ちを寄せる他何もできませんが、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。
ありがとうございました。
投稿 sayo | 2012/02/16 00:19
吉沢さんも大変な思いをしていると考えますが、皆さんの養っていた牛達を引き取り面倒を見る。本当に頭が下がる思いです。
私もいっそう「原発被災者の方ヶが補償問題など今後の生活に希望の持てる活動」に力をそそいでいきます。
「原発事故被災者の会」放射線関係の顧問をしています。
投稿 桑原 豊 | 2012/02/15 19:12