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 マメ科 マメ亜科 フジ属】 学名 : Wisteria barachybotrys 
  ヤマフジ  
【 山藤 】   別名 / ノフジ
 ●つる性落葉木本
 ●高さ:−−
 ●花期:5月 (吉備高原では4月中旬より開花)
 ●果期:10〜11月
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州 (日本固有種)
参考文献 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)

H17.4.24 岡山県 「大平山」
 1週間ほど前から,ちらちらとヤマフジの紫色が目立つようになってきた。やっと車を止める場所を見つけて,近寄ってみると,すでに開花している模様。美しい花も地面を這うようにしてたくましく開花していた。
 花序はフジと同じように枝先に総状花序(そうじょうかじょ)をつけるが,フジに比べて,花序は短く10〜20センチ。(写真ものもは,13センチ)
 上品なよい香りがする。
H17.4.26 岡山県 「大平山」
 何日か前から,バナナみたいにニョキッと伸びた物体が気になっていた。車を止めてみると,なんとヤマフジ!ヤマフジの花序はこんなふうに展開するんだと初めて知った。手で触ってみると,ちょっとぶよっとして本当にバナナみたいな感触。
H16.11.30 岡山県 吉備中央町 H16.11.30 岡山県 吉備中央町
葉は互生し,奇数羽状複葉(うじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は,4〜6対。(写真は5対) 小葉(しょうよう)の様子。基部はフジよりも,丸みを帯びる。
H16.11.30 岡山県 吉備中央町 H16.11.30 岡山県 吉備中央町
表面には細かな毛が密生している。特に葉柄や,葉軸には多い。 うら面も全面に毛が密生する。特に葉脈(ようみゃく)上には長めの毛がある。
H16.11.30 岡山県 吉備中央町 H16.11.30 岡山県 吉備中央町
【花芽】
花芽は葉芽よりもやや太く,外側の芽鱗(がりん)が上までかからず,内側の芽鱗が見える。
花芽を横から見たところ。
幹には短毛が密生しているのが分かる。
H16.11.30 岡山県吉備中央町 H17.4.24 岡山県吉備中央町大平山
【葉芽】
葉芽(はめ・ようが)は,花芽よりも小さく,芽鱗(がりん)は1枚だけが見える。同属のフジでは,2〜3個の芽鱗が見える。
つるは,右上に向かって巻く(右上巻き)。同属のフジとは逆方向なので,同定の重要なポイントになる。
2007.2.14 岡山県吉備中央町「大平山」
直径20pぐらいのコナラに巻き付いた太いツル。幹にめり込み、コナラを締め付けている。

●見分けるポイント●

  1. →フジ
    ・フジは「左上巻き」だが,ヤマフジは「右上巻き」。
    ・フジは,成葉は両面とも無毛だが,ヤマフジは両面に細かな毛が密生する。
    ・フジは,葉芽に芽鱗が2〜3枚あるが,ヤマフジは外側の1枚しか見えない。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです


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