今朝は代官山蔦屋書店にて「ソーシャルメディアとキャリア」に関するイベントに参加してきました。【朝活】脱フツーのサラリーマン!ソーシャルメディアで切り開く未来のキャリア。 » Tokyo
ヘッドハンターはLinkedinのアカウントを見る
特に興味深かったのがヘッドハンターの兼本さんのお話。
ヘッドハンターの仕事では、「この人たちを引き抜いてください」と実名のリストを企業から貰うことがある。
まずやるのは、彼らの名前をLinkedinで検索すること。次にフェイスブックを見る。
ここでいいな、と思える人が見つかったらコンタクトを取り、引き抜きの交渉に入る。つまり、LinkedinやFacebookをやっていないということは、今の時代、それだけで機会損失になる。どれだけ力があっても、「後回し」になってしまう。
現役バリバリのヘッドハンターが言うのだから間違いありません。更新する必要はないと思いますので、Linkedinのアカウントはとりあえず開設しておくべきでしょう。こういう時代になっているんですねぇ。
専門性を可視化しよう
上記エピソードは象徴的ですが、これからのキャリアにおいて重要なのは「可視化」です。「自分がどんなスキルを持っているのか」を発露することが、「機会」を獲得するために、最低限求められることです。
恐ろしいのは、どれだけ有能な人材でも、情報を可視化していないがために、機会を逸失する可能性があることです。
兼本さんいわく「特に40代以上のエグゼクティブはオンラインにほとんど情報がない」とか。こういう人たちは、知らず知らずのうちに損をしているんでしょうね…。
専門性を発露するツールとして個人的におすすめしたいのは、やっぱりブログ。
たとえばみなさんが営業の専門家なら「営業をする上で気をつけている5つのこと」という記事を書きましょう。釣りが好きなら「本当は誰にも教えたくない都内の釣りスポット」という記事を書きましょう。カフェ巡りが好きなら「年間100店舗を回るカフェマニアが選ぶ、都内のカフェベスト10」という記事を。こうして専門性を発露することで、みなさんは組織の枠を超えたつながりを享受できるはずです。
かくいうぼく自身も、まさにこのようなアプローチで仕事を得ています。書籍の執筆、講演、インタビューの依頼などは、ほぼ100%、「ブログが面白かったので」という理由で頂いています。ありがたいお話です…。
最近はオンラインの世界から消えてしまったMGさんが、以前「情報発信力による機会格差の拡大」を指摘していたことを思い出します。これ、まさにですね。
むろん、わたしはここで、Aが優れていてBが劣っていると言いたいわけではない。デジタルデータとして表現活動に参加するかしないかということが将来的に大きな機会損失になる可能性もあるのではないかという問題提起をしたいのだ。
どれだけすぐれた存在でも、見つけてもらえなければ価値はありません。敏腕ヘッドハンターの話を聞くに、とりあえずLinkedinのアカウントは開設しておいた方がよさそうですね。
対談させていただいたヘッドハンター、兼本さんの新刊。これからの生き方、働き方を考える上での指南書という感じです。働き方に迷いを感じている方はぜひ。
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