離島へ光ケーブル 情報格差を是正

海底光ケーブル整備イメージ

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2013年2月19日 10時34分
(7時間51分前に更新)

 県はソフト分野の沖縄振興一括交付金を活用し、2013年度から3年をかけて、沖縄本島と通信網が十分に整備されていない離島をつなげる海底光ケーブルを敷設する。超高速ブロードバンドなどの情報通信サービスを、本島都市部だけでなく離島地区でも利用できるようにし、情報格差を是正するのが狙いだ。

 県案では本島南部から多良間を経て与那国島まで、本島中部から渡嘉敷、粟国、久米島を結ぶ区間を想定。NTT西日本が手掛ける本島中部-座間味-渡名喜-久米島間、本島南部から宮古、石垣、西表などに連なる既設区間と組み合わせたループ(輪)状に敷設することで伝送経路の二重化を図り、高速大容量・高品質・低コストの実現や、災害時などに経路が遮断された場合のリスクを軽減できるとしている。

 13年度当初予算案には「離島地区情報通信基盤整備推進事業」として7億9935万9千円を盛り込み、海洋調査や設計などを実施。敷設効果は10市町村、5万3900世帯に及ぶ見込みで、整備後は設備を貸与し、民間通信事業者が維持管理費用を負担しながら運営する。対象離島のうち与那国町は島外とマイクロ回線で結ばれているが、動画配信など大量のデータ量を扱う際に限界があるとして、県などに早期敷設を再三要望していた。

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