北陸新幹線に「長野」の名称を残すよう要望する加藤会長(右から2人目)=県庁で
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北陸新幹線沿線自治体と県内七つの経済団体の代表が十八日、県庁を訪れ、阿部守一知事に対し、二〇一四年度末に北陸新幹線が金沢延伸する際、路線名称に「長野」を残すため、関係組織へ働き掛けることを要望した。
阿部知事は「長野の名称を残すことは、利用者の利便性にもつながる」と、前向きな考えを示した。今後は県内経済団体や沿線自治体と共に、延伸先の北陸各県やJR東日本へ働き掛ける。
県内では一九九七年の開業から「長野新幹線」の通称で利用者に親しまれてきたことを踏まえ、県商工会議所連合会の加藤久雄会長や県内沿線自治体でつくる協議会長を務める鷲沢正一長野市長らが連名で要望書を提出。路線名称のほか、列車愛称にも現在の「あさま」を残し、県内の既設駅で現在の停車本数以上を確保するよう求めている。
阿部知事は取材に対し「地域エゴにならないよう、関係団体と協力しながら進めていきたい」と話した。
(森若奈)
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