１４日午後４時２０分ごろ、東京都葛飾区宝町２の京成線・堀切菖蒲園３号踏切付近で、乗用車が自転車２台に乗っていた男女２人を次々とはねた。うち４０代とみられる女性は頭を打ち死亡、男性は重傷で病院に運ばれた。６０代とみられる車の男性運転手もけがをした。現場の踏切は車の進入が禁じられており、警視庁は運転手の回復を待って、自動車運転過失致死傷容疑などで事情を聴く方針。

　警視庁葛飾署によると、踏切の出入り口には逆Ｕ字形の金属製車止めが設置されていたが、車はなぎ倒して進み、踏切から約１０メートル離れた場所で横転した状態で停止した。事故直前、現場から約１００メートル離れた同区内の路上で、この車が物損事故を起こしたとの情報があり、関連を調べる。近くの飲食店に勤める男性（２６）は「爆音で外へ出たら、車が映画のように宙に飛んで逆さに落ちた。驚いてすぐに１１９番した」と話していた。【岸達也、黒田阿紗子】