韓国:李大統領が退任演説 北朝鮮の孤立化に警告
毎日新聞 2013年02月19日 12時33分
【ソウル西脇真一】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は19日、24日の退任を控え最後の国民向け演説を行った。対北朝鮮政策で強硬路線を貫いた5年間の任期を「相互繁栄の南北関係実現のためには原則と信頼を土台にしなければならないことを確認する時間だった」と振り返り「挑発には必ず対価を払わねばならないことを明らかにした」と話した。また、核実験について「核とミサイルは北朝鮮を守ってはくれない」と強調した。
演説は青瓦台(大統領府)で約20分間行われ、テレビなどで生中継された。李大統領は、北朝鮮に対し「(このままでは)孤立化と制裁を招き、どん詰まりの道に近づいていることを悟らねばならない」と警告した。
一方、「先進一流国家」を掲げた経済政策について「かつてはモデルとする国があったが、今や我々が新たなモデルを作らねばならない時代となった。世界が進むべき未来ビジョンを韓国が提示しなければならない」と、国民に呼びかけた。
李大統領は24日に退任し25日に朴槿恵(パク・クネ)新大統領がソウルで就任式を行い政権が発足する。