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《NEW》JVA、ゲーリー・サトウ氏の全日本男子監督就任内定を発表

2013/02/18
18日、日本バレーボール協会(JVA)は、臨時で2012年度第7回理事会と記者会見を開き、このたび2016年リオデジャネイロオリンピック出場を目指す全日本男子バレーボールチームの監督に、元米国男子ナショナルチームコーチのゲーリー・サトウ氏の就任が内定したと発表した。サトウ氏は全日本男女通じて史上初の外国人監督となる。

5回に渡る選考委員会を経て、およそ20名の公募者の中から選ばれたサトウ氏は、日系4世の58歳。現役時代はレシーバーなどで活躍し、指導者転身後は米国男子代表コーチとして1988年ソウル(金メダル)、92年バルセロナ(銅メダル)、ロンドン(5位)と、3大会でオリンピックに参加。また、代理監督として指揮を執った85年のワールドカップでは優勝を飾っており、同大会の最優秀監督賞を受賞している。

このたびの決定について、記者会見に出席したJVAの中野泰三郎会長は「ミュンヘン五輪の金メダルを最後にメダルに届かず、現在もワールドランキングがアジアで4番目の19位。今までの延長線上でやってきたら、このトレンドを変えるのは難しいという結論に達した。(サトウ氏は)物静かだが、ファイトがあり頼りがいがある、合理的、論理的な方。日本を外から客観的に見ていたでしょうし、なおかつ世界でトップレベルにいた人。バレーボールは(日本)男子のボールゲームで唯一メダルを獲っている栄光ある競技だが、それを一度忘れてゼロから出発しなければいけないと思い、そのためには日本での(指導)経験がない方のほうが思い切った施策を打ち出せるだろうと思い決めました。心配もあるとは思いますが、うまく活かせるためには(協会も)思い切ってできる環境を提供したい。Vリーグ、大学、高校とバレー界全体の協力がないとうまくいかないだろうし、日本の伝統、文化や日本人の考え方と、自分の考え方を融和してうまくチームを引っ張っていってほしい」と、"変革の旗手"への大きな期待を口にした。

また森田淳悟・JVA強化事業本部本部長も「最後に2名が残り迷ったが、(決定は)ゼロからのスタートということもあった。(サトウ氏のバレーについて)プレゼンテーションでは独自のデータも持ってきていたし、いろんなデータを重視するというところもあると思う。また、1から10まで私がやるのではなく、コートに立つ選手(の考え)を重視しながら、コーチやアナリストらにも仕事を任せ、そのデータを汲みながら指導していきたいと。それに今の日本は強いチームとの武者修行が欠けているので、どんどん世界に出て日本チームを作りたいと言っていた。成績アップできるように私たちもサポートしていきたいし、今の19位という順位以下はないと思うので、(今を)ゼロベースとして上を目指していきたい」と、新監督への最大限のバックアップを約束した。

なお契約期間は、「まだ最終的に話し合いをしている段階」(中野会長)と正式決定はしていないが、「監督も(リオデジャネイロ)オリンピックまでというのはあると思うが、ただ成果が出ないままやっていただいてもしょうがないので、成果が出ない時にはどこかのタイミングで変わるということもある」と、今後の結果次第であることも示唆した。

なお、サトウ氏は明日19日に来日し、内定記者会見を行う。


【ゲーリー・サトウ氏プロフィール】※写真提供・JVA

生年月日:1955年1月2日生(58歳)
出身地:米国カリフォルニア州
出身校:南カリフォルニア健康科学大学カイロプラクティック博士(1989〜1992年)
ペパーダイン大学運動生理学理学士(1978年)
カリフォルニア大学サンタバーバラ校(1975〜1977年)
サンタモニカカレッジ(1973〜1974 年)

◆コーチ歴
《米国男子ナショナルチーム》
・1984〜1988年コーチ
1985年ワールドカップ優勝 ※代理監督で最優秀監督賞受賞
1986年世界選手権優勝
1987年パンアメリカン競技大会優勝
1988年ソウルオリンピック優勝

・1992年コーチ
1992年バルセロナオリンピック3位

・2009〜2012年コーチ
2012年ワールドリーグ2位
2012年ロンドンオリンピック5位

《米国男子ユースナショナルチーム》
・監督
2010年北中米ユース選手権大会2位

《米国ビーチバレー男女ナショナルチーム》
・監督
2007年パンアメリカン競技大会2位


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