バフェット氏お気に入りのムーディーズ株、281億円価値失う
2月6日(ブルームバーグ):著名投資家で資産家のウォーレン・バフェット氏が率いる米投資・保険会社バークシャー ・ハサウェイは、格付け会社2位のムーディーズの筆頭株主。今週の同社株価の下落に伴い、保有株の価値が約3億ドル(約281億円)相当失われた可能性がある。
ライバルで最大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が4日、住宅ローン担保証券(MBS)の格付けをめぐって米当局が同社を提訴する見通しだと発表した後、ムーディーズの株価は5日までに19%急落した。
ブルームバーグがまとめたデータ によれば、バークシャーは昨年9月末時点で、ムーディーズ株式の約13%に相当する2840万株を保有。2009年の4800万株からは減ったが、筆頭株主の地位を堅持している。
バフェット氏は10年に米金融危機調査委員会(FCIC)に対し、S&Pと2社で構成する「複占市場」から得る価格決定力こそが、ムーディーズに投資する理由だと説明していた。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、トム・レワンドウスキー氏は5日の電話取材で、バフェット氏は多くの場合、そのような出来事を「持ち分を増やす」好機と見なすと指摘した。
原題:Buffett Moody’s Stake May Have Plunged $292 Million on S&PSuit(抜粋)
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更新日時: 2013/02/06 16:30 JST