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娘の児童手当だまし取った疑い 両親逮捕
2月18日 18時47分

娘の児童手当だまし取った疑い 両親逮捕
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大阪・東住吉区に住民登録がある6歳の女の子が生後まもなく行方不明になり、女の子の両親が児童手当をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕されました。
調べに対し両親は「娘は生まれてすぐに死亡し、遺体は愛知県の海に遺棄した」などと供述しているということで、警察はいきさつを捜査しています。

行方が分からなくなっているのは、大阪・東住吉区に住民登録がある平成18年生まれの6歳の女の子です。
警察や大阪市によりますと、女の子は53歳のアルバイトの父親と35歳の無職の母親、それに小学生の兄2人と同居していて、この4月から小学校に入学する予定になっていました。
しかし、生後3か月と1歳半、それに3歳のときの乳幼児の健康診断に加え、去年11月の就学前の健康診断にも全く参加しなかったということです。
今月に入って大阪市から相談を受けた警察が両親から事情を聞いたところ、「娘は生まれて6日後に病院を退院したが、その直後に死亡した」などと話したということです。
警察は、両親が女の子が死亡したあとに出生届などを提出し、平成18年の10月から9か月間にわたって児童手当12万円をだまし取った疑いが強まったとして、今月9日、詐欺の疑いで逮捕しました。
調べに対して、両親はいずれも容疑を認めているということです。
両親は「娘の遺体を愛知県の海に遺棄した」などと供述しているということで、警察はいきさつや、女の子が死亡した原因を調べています。
両親が住むマンションの住人の女性は「両親や小学生の兄弟は会えばあいさつをしてくれて仲がよさそうな家族だという印象がある。先日から警察官がマンションに来るようになり何だろうと思っていた。きょうになって初めてあの家族に娘がいたと知ってとてもびっくりしている」と話していました。

区役所の担当者が会見

6歳の女の子が生後まもなく行方不明になっている問題を受け、女の子の住民登録がある大阪・東住吉区役所の児童手当と住民情報の担当者が記者会見しました。
会見で、担当者は「女の子の児童手当の申請は出生後まもなく提出されたが、その後、健康診断を一度も受診していなかったため、3年前まで8回にわたって家庭を訪問した。
その際には、すべて父親が応対し『母親が実家に連れて帰っている』などと説明したため女の子には一度も会うことができなかった」と説明しました。
そのうえで「今月5日に女の子の入学予定の小学校から『入学説明会に参加しておらず所在の確認ができない』と連絡があったため、その2日後に職員が改めて自宅を訪れた。
このときには母親が初めて応対し、『娘は産後の生育が悪く生まれた直後に死んだ』と話したため、警察に連絡した。
健康診断は義務ではないので、区役所が強制的に調査することはできず、女の子の所在を把握するのは難しい」と話しました。

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