仏教には<六道>という死後の世界がある。
その中の<修羅道>という世界は、怒りと苦しみと憎しみが絶えない戦いの地獄なんだそうだ。そこで永遠に次から次へと現れる敵を相手に苦しみ続けなければならない。
俺は勝手に思うんだが、
ネットで<社会><政治><フェミニズム><性愛>とかの領域にヘタに足を踏み入れると、突然見も知らぬ人間から罵倒され、公の場でプライドを踏みにじられ、それでカーッとなって、自分も何かの理屈を駆使しやり返し、するとまた別の人間もやってきて罵倒合戦になり、勝手な勝利宣言や一方的なレッテル張りをして一時休戦になるが、またすぐに戦いの火蓋は切って落とされる。
これは修羅道そのものなんじゃないか?と思う。
永遠に戦いは終わらない。怒りと憎しみが日常にも染みだして人格を歪める。
苦しみは全て自分に帰結する。足を洗おうと思っても『逃げましたね』『チキン』と呼ばれるのが嫌でもう自分の意思だけでは抜け出せない。
恐ろしいことだ。
修羅とか永遠に戦うとか言えば、何かカッコイイ響きがあるけど、実際は孤独で自意識の尖りまくったノイローゼのオッサンだもんな。カッコよくもなんともない。マトモな人間は周囲から去り、悪質な人間か無関心な人間だけが周囲に残る。
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