- [PR]
政治
アベノミクスに白旗? 攻めあぐねる民主 「首相の発信力はなかなかだ」
参院予算委員会で平成24年度補正予算案の本格審議が始まった18日、参院で最大勢力を誇る民主党が安倍晋三首相との論戦に臨んだ。ただ「アベノミクス」を評価する発言が飛び出すなど、これまで国会同意人事などで「抵抗野党」ぶりを発揮してきた面影はなかった。
「首相の発信力はなかなかだ。それに反応して円安になり株価が上がったのは事実だから正しく評価しよう」
民主党のトップバッターとして質問に立った小川敏夫元法相は与党議員のように首相を持ち上げた。
小川氏は、民主党政権下で日銀が「当面は1%めど」とする物価安定目標を掲げた点を指摘。「首相は民主党時代の政策を続けただけだ」と攻め立てた。
だが、首相から「実際に市場が反応したかどうかが全てだ」と切り返されると「民主党はアピールが弱かった。首相は言葉で期待を持たせるだけの『アベのマジック』だ」と負け惜しみをつぶやくほかなかった。
政権の座から滑り落ちたショックが癒えない中、民主党は夏の参院選に向け、「衆参ねじれ」を武器に参院で存在感を示したいところ。だからこそ、日銀総裁人事を前に国会同意人事の新ルール作りで抵抗を続けるなど、安倍政権との対決姿勢を強めている。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]