注目のドラ1、藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭高)も将の隣でベンチから初観戦した対外試合で、存在感を示した。背番号59が目指すのは先発ローテ入り。能見、岩田、メッセンジャー、スタンリッジに次ぐ5番手へ前進する好投だ。中西投手コーチも「(秋山も含め)先発は意識するだろう」とさらなる競争を促す。
一粒一粒の汗が成長の証だ。昨季はプロ初登板初勝利から2連勝を挙げ、2勝1敗、防御率0・00と好成績を残した。それでも「困ったときに1球で仕留められるようにしたい」。スローカーブ以外にも、幅を広げるために昨年の秋季キャンプからツーシーム習得に着手。沖縄に入ると、ブルペンで感覚を確かめるように投げ、シート打撃ではこの新球を多投。楽天打線のバットの芯をことごとく外す姿に、「あのツーシームが決まり出すと、やっかいになる」とヤクルト・志田スコアラーをうならせた。
「(自分は)いつ落ちてもおかしくない立場。毎回が勝負。今、結果を残すことだけを考えています。そこ(開幕ローテ)を目指してやっています」。終盤の投壊&守乱で試合は1-11の大敗となったが、収穫という名を光を放った。 (西垣戸 理大)
(紙面から)