虎・岩本、４３４発男Ｋ斬り！ローテ前進や(2/3ページ)

楽天の大物新助っ人ジョーンズを、見逃し三振に仕留めた【拡大】

　青く澄んだ沖縄の空の下、「輝」の名の通り輝きを放った。メジャー通算４３４発男の威圧感にも動じない。ガチンコ勝負で、岩本がアンドリュー・ジョーンズ斬り。元メジャーの強打者を２０歳の若虎が手玉に取った。

　「よかったです。（ジョーンズの印象は）怖いですね。外ばっかり狙っていこうと思っていた。甘いところにはいけないなと思いました」

　四回から２番手で登板したが、圧巻は六回だった。先頭の小斉を一直に打ち取ると、Ｊ砲と対峙。メジャー通算４３４本塁打の新助っ人相手に１ボール２ストライクから、なんと９０キロのスローカーブだ。あざ笑うかのような“超遅球”を投じる度胸に、スタンドからは「お－！！」と歓声が上がった。２－２となった直後に１３８キロの真っすぐをズバッ。第１打席で秋山から中前打を放っていた大物のバットはぴくりとも動かなかった。

　「スローカーブはもちろん、真っすぐも動いていた。とても打ちにくい投手だ」。４８キロ差の緩急だけでなく、ジョーンズをビビらせた。四回には同じヤンキース出身の６１発男・マギーを空振り三振に仕留めるなど、３回を２安打無失点。前回登板の練習試合・日本ハム戦（１０日、名護）から６イニング無失点の右腕に、和田監督も「自分の投球ができる。粘り強いし、順調なんじゃないかな」と目を細めた。

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