千葉県警は14日、20代の知人女性2人の体を触るなどのセクハラ行為をしたとして、財津定夫前浦安署長(56)=警視=を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。財津前署長は同日付で依願退職した。
県警監察官室によると、財津前署長は浦安署長だった昨年7〜12月、2人に対し、それぞれ食事やドライブに何度も誘い、建物内や車内で体を複数回触るなどした。同室は「拒否できないように誘ったわけではないが、署長の立場を利用した面もある」と説明しているが、2人が県警の職員かは「女性の名誉とプライバシーの保護」を理由に明らかにしていない。
財津前署長は1979年採用で、捜査1課長などを歴任。「署長としておごり、うぬぼれがあった。自分を慕っていると勘違いした」と釈明したという。
昨年12月、被害女性1人と知り合いの男性が県警本部に通報。県警は先月、財津前署長を警務部付とし、調査する中で別の女性へのセクハラも発覚した。【小林祥晃】