本人尋問が終わり、ほっとしたアリスたち、でしたが。。。
2012年11月にも裁判期日がありました。
思ったとおり、裁判官から、和解勧告(わかいかんこく)が出されました。
(あの10月の尋問の直後、
裁判官は、「ちょっと・・・」といって、私たちを外に出し、
シリウス弁護士に10分ほど話をしたのです。)
ところで、和解勧告ですが、
もともと、2012年3月の時点で、
当時の裁判官から、出されていたのですね。
それを、シリウス弁護士は「難しいと思います」といって、
即答のもと、一蹴したのでした。。
和解勧告は、折に触れて裁判官が数度出すことがあります。
もちろん、和解勧告に応じる、応じないは自由です。
和解しようと思う場合には、
できるだけ早い段階で応じると、負担が少なくてよいのですが、
すべての審理が終わってからだと、
普通なかなか原告が納得しない(だって、後は判決を待つだけだから)ので、
裁判の最終局面だと、日本の場合、統計的にも応じる原告は少ないようです。
裁判官は、言いました。
「裁判所(自分=「裁判官」のことを、裁判所では、こういうのです)としては、
最初の取引から、シリウスが悪いとは思っていません。
しかし、軍票には明らかに問題がある。
また、2010年以降の販売方法にも明らかに問題がある。
(おいおい、それだと、アリスは入ってないんですけど。
ということで、どちらかの金額を合計で算出して、
和解金額としたいと思いますが、どうですか?」
私たちは悩みました。。
そりゃそうですよね。。。
私は、アリス弁護士さんに聞きました。
「あの~、セミナーとか、裁判で『不法行為』だとおっしゃっていたものが、
ぜんぜん入ってないんですけど、どうしてですか?」
アリス弁護士さんは、困ったような顔をしながら、答えました。
「裁判官もね、シリウスが正しいとは思ってないと思いますよ。
ただ、現実的な金額で行ったんじゃないですか?
半分じゃ少ないから、半分より多めで和解、と」と。。
そう。
裁判官は現実路線で、とにかく和解させたかったようです。
(和解させると判決文書かなくていいし、
上告された場合には、自分の評価が下がるそうなのです。変な世界!
ちなみに。
いったん和解してしまうと、次の請求はできなくなります。
というのも、
訴訟上の和解をするときは、
必ず、「債権債務一切なし」という清算条項を入れますので、
再度、損害賠償請求をすることはできなくなるのです。
さて。
それでどうしたか
アリスは早く終わりたかったのです。
この時点では、裁判に、かなり疲れていました。
そして、もうひとつ。
「早くしないと、もっとシリウスからの弁償が望めないのではないか?」
というのも、大きな疑問でした。
ま。
このあたりの発想は、人それぞれ、ですけどね。。
(ちなみに、一人だけ和解しない、ということもできます。)
ともかく。
いろいろ考えた結果、私たちは、裁判官が示してくれた金額のうち、
大きいほうで、和解する意思表示をしたのでした。
裁判官はシリウス弁護士に電話をし、
シリウス弁護士は了解し、
「ただし、まだ会社との調整がついていないので、2週間くらいで準備をする。」
と返事をしました。
和解できそうなときは、裁判所とアリス弁護士さんのところに前もって連絡をする・・・
という条件のもと、
この日の期日は終了し、
次回は2012年12月上旬に、和解期日が開催される運びとなりました。。
裁判官の姿勢がなんだかな~
これで終わったら、年内ですっきりできる!という期待
交錯するアリスでした。。。
まさか、また延びるとは思わずに。。。
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