千葉市美浜区で１７日に開かれた「２１世紀大学教育セミナー」（創価大主催、毎日新聞社共催）で、岸井成格毎日新聞社主筆が「転換期の日本を語る」と題して講演した。高校生の保護者ら約３１０人を前に「今は（政治経済や価値観など）あらゆるものが変化する時代。リスクもあるが、誰もが坂本龍馬になれるチャンスもある。好奇心を持つことが大切だ」と激励した。

　岸井主筆は「世界はこれから米欧中心からアジア太平洋中心へと変わる」と強調。激動する国際社会で安倍内閣が重視する課題を解説した。尖閣諸島や竹島を巡る中国、韓国との対立については「過去の植民地支配や歴史認識とも無関係ではない点が難しい」と述べた。

　また、山本英夫創価大学長が「グローバル時代の大学教育」をテーマに講演。同大の英語による経済学の授業や、世界の約１４０大学との交流を紹介。「内向きではなく、世界志向の学生を育てたい」と語った。【小林祥晃】