2012/07/08

Jotスタイラスペンまとめ


市販されているiPad向けスタイラスペンの中で、まるで細いペン先で書くように使えるスタイラスペン「Jot」についての情報まとめです。
全モデルを購入して比較した上でJotについて知っておくと役立つ情報や使い方・最新情報を掲載しています。



透明なディスクを使ったペン先はまるでボールペンで書くように使える。

Jotスタイラスペンは斬新な商品アイデアをプレゼンテーションして販売のための資金を募るWebサイト「Kickstarter」に登場。瞬く間に話題となり資金調達し、2011年11月ごろから日本でもプリンストンテクノロジーより販売が開始されました。

現在では4つのモデルに複数のカラーバリエーションが追加され、選ぶ楽しさも出てきました。発売中の4つのモデルと最新のBluetooth対応モデル情報をご紹介します。

現在購入できる最新Jotシリーズ


Jot Classic 最もベーシックで低価格なエントリーモデル

透明なディスクを取り付けた特徴のあるペン先を一番手軽に体験できるモデル。キャップ付きで6色のカラーバリエーションが用意されています。Amazonでは価格は2,000円(通常配送料無料)を切る低価格で販売中。
プリンストンテクノロジー Jot Capacitive Touch Stylus (レッド) JOT-RD
プリンストンテクノロジー Jot Capacitive Touch Stylus (グリーン) JOT-GR
プリンストンテクノロジー Jot Capacitive Touch Stylus (パープル) JOT-PU
プリンストンテクノロジー Jot Capacitive Touch Stylus (ブルー) JOT-BU
プリンストンテクノロジー Jot Capacitive Touch Stylus (グリーン2) JOT-GR2
プリンストンテクノロジー Jot Capacitive Touch Stylus (パープル2) JOT-PU2



Jot Pro プロフェッショナルのための重厚なデザイン

Jot Classicと同じペン先ですが、安定して持ちやすいグリップとiPad2にくっつく磁石を内蔵したモデル。ペン軸が握りやすく疲れにくいため、長時間使用するプロフェッショナルなユーザーにも支持されています。
プリンストンテクノロジー Jot Pro Capacitive Touch Stylus (ブルー) JOTP-BU
プリンストンテクノロジー Jot Pro Capacitive Touch Stylus (シルバー) JOTP-SV
プリンストンテクノロジー Jot Pro Capacitive Touch Stylus (ブラック) JOTP-BK


Jot Pro Dampening ダンパー採用で自然な書きごこちの新モデル

Jot Proの機能を引き継いだダンパー搭載モデル。ダンパー(Jot Touchと同様のスプリング)と小型のディスクを搭載し自然な書きごこちを追求。ダンパーの適度なクッション効果で画面にカツカツと当たる感触を大幅に軽減しています。
プリンストンテクノロジー Jot Pro (Dampening) ガンメタリック JOTPD-GM
プリンストンテクノロジー Jot Pro (Dampening) シルバー JOTPD-SV
プリンストンテクノロジー Jot Pro (Dampening) ブルー JOTPD-BU
プリンストンテクノロジー Jot Pro (Dampening) レッド JOTPD-RD


Jot Mini 携帯性に優れたクリップ付きで一回り小さなモデル

かさばらないデザインのクリップが持ち運びにも便利なモデル。iPhoneサイズの長さでJot ClassicやProよりも一回り細いのですが、しっかり反応します。金属パーツを改良した新型のディスクが採用されています。
プリンストンテクノロジー Jot Mini Capacitive Touch Stylus (ブルー) JOTM-BU
プリンストンテクノロジー Jot Mini Capacitive Touch Stylus (レッド) JOTM-RD
プリンストンテクノロジー Jot Mini Capacitive Touch Stylus (グリーン) JOTM-GR
プリンストンテクノロジー Jot Mini Capacitive Touch Stylus (パープル) JOTM-PU



Jot Flip ボールペンを備えてビジネスに最適な1本

Jotスタイラスペンの反対側に細いボールペンを取り付けたモデル。くるっと軸を回転させるとボールペンが出てくるギミックあり。キャップは両側に取り付けできます(キャップは他のモデルより長い)。ボールペンは分解して交換可能。メーカーサイトにて2本セット(ケース入り)8ドルで交換用カートリッジが販売中。日本では取り扱いがありませんが、OHTO R-4C5NP (0.5mmボール)/Pilot LHRF-20C4-B/R/L (0.4mmボール)でも代用できると記載されています。
プリンストンテクノロジー Jot Flip Capacitive Touch Stylus JOTF-SV


Jot Flipには海外のブラックフライデーに合わせた特別なブラックモデルが用意されています。しかし日本での取り扱いは今のところ無いようです。


筆圧感知型の最新モデル


Jot Touch Bluetooth内蔵で筆圧を感知するデジタルスタイラス

Bluetoothを使ってiPadアプリに筆圧を送信できる機能やショートカットメニューをサイドボタンに持つモデルです。専用のUSB充電ドックを取り付けることでノートブックなどのUSBからでも充電可能。
ペン先のディスクはJot Miniのようなコンパクトなサイズで筆圧感知する構造がクッションの役目も果たしやわらかい書きごこち。
Bluetooth搭載筆圧対応スタイラスペン「Jot Touch」JOTT-RD(レッド)
Bluetooth搭載筆圧対応スタイラスペン「Jot Touch」JOTT-GM(ガンメタリック)

Jotスタイラスペンについての疑問Q&A

透明ディスクはいつでも交換可能
先端に付いているディスクはプラスチック製でほとんど壊れることが無いため、交換の必要はありません。しかし、持ち運んでいるときに外れてなくしてしまったりすることはあります。
そんな時でも交換用のディスクパーツが販売されているため最低限のコストで使い続けることができます。開発元のAdonitからは交換用ディスク2個で6ドル(約480円)で販売中。日本ではプリンストンダイレクトから1個480円で購入できます。


iPad miniでも快適に使える?
iPadよりもiPad miniは少しタッチパネルの反応が悪くなっているようです。保護シートを貼っている場合はさらに反応が鈍いです。なるべく本体を手で持つようにすれば反応は改善します。
Jotシリーズの中ではJotとJot Pro(旧モデル)やJot Flipについては大きめのディスクが付いているので比較的反応が良いと思います。


ペン先と描画ポイントのズレはiPadのOSが原因
Jotのペン先は非常に細いためiPadで使用するとペン先と描かれる位置がずれる(1ミリ程度)ことに気づくはずです。これはiPadの画面が指でタッチ操作を行うために液晶画面の端のほうにいくと描画位置を調整する仕組みになっているからです。決してスタイラスペンの精度が悪いわけではなく、正確なのでズレてしまうのです。
専用アプリのJotStudio(現在配信停止中)はこれを調整して完璧に描画ポイントを合わせて表示できるようになっています。また多くのアプリではキャンバスを動かす事ができるので、画面中央で使用するようにすればズレは最小限になり気にならないでしょう。
Jot Touch対応のSDKを採用したアプリではこのズレを補正して正確に描画できる機能が提供されます。またPaper by FiftyThreeではアプリ自体が補正する機能を持っています。



ペンの使用角度は40°くらいまで
快適に使用するには、画面に対してのペンの角度が40°くらいまでと考えておく方がいいでしょう。ペンを寝かせて使うクセのある方は、Jotスタイラスペンを立てて使用するようにすると反応が安定するはずです。


パッケージを開けるときにキャップが取れない?
商品が届いたらキャップが取り出し辛い状態になっています。これはキャップがねじ式であるのに気づかずに引っ張りだそうとしているときで、無理矢理外すとキャップを壊してしまいます。
ゆっくりキャップを回転させて取り出すようにしましょう。キャップは無くしたり破損したときには、単品で購入(Adonit=6ドル/プリンストンダイレクト=800円)できます。
最新モデルのJot Flipではキャップが取り外しやすくなっています。


スタイラスペンで画面に傷がつく?
透明なディスクはiPadの画面を傷つけるほどの硬さは無いので安心して使用できます。
しかし、iPadは卓上に置いて使用することが多いためホコリやゴミが画面に残りやすい状態です。必ずゴミを払ってから使用しましょう。
ゴミがついたまま使うと、ディスクでゴミを引きずってしまい最悪の場合液晶画面に傷が入ることも考えられます。念のため他のスタイラスペンと同様に保護シートを使うことをおすすめします。

以下の保護シートについてはJotの反応が悪くなると報告されています。
Zagg Glossy Invisible Shield (but Smudge-Proof Invisible Shield works well)
Ghost Armor
Bodyguardz
Skinomi
Wrapsol


ディスクはどのモデルでも共通して使える?
Jot ClassicおよびJot Pro・Jot Flipは共通のディスクです。Jot Miniはサイズが小さいので共用できません。ペンの反応に違いはありませんが、Jot MiniとJot Flipのディスクは接着材の汚れが少なくすっきりした新デザインになっています。(最近の商品はすべて新しいディスクデザインに変更されました)
Jot Pro DampeningとJot Touch・Jot miniはディスクサイズが同じです。


Jotで使い方が変わる おすすめアプリ

Penultimate (3.3.1)
カテゴリー:仕事効率化
価格:85円
開発:Cocoa Box Design LLC

ズーム機能がないこのアプリで小さな文字が書けるのもJotのおかげと言えます。
PenultimateではJotは手放せないものになっています。

Paper by FiftyThree (1.0.24)
カテゴリー:仕事効率化
価格:無料
開発:FiftyThree, Inc.

Penultimateと同じくズーム機能がないため、細かいところを描くのに重宝するでしょう。

Clibe (1.4.0)
カテゴリー:仕事効率化
価格:450円
開発:Visere LLC

Jot Touchにも対応するスケッチアプリ。こちらもズーム機能が無いので、Jotを使うことで細かい描写が可能になります。

Procreate – Sketch, paint, create. (1.6.2)
カテゴリー:エンターテインメント
価格:450円
開発:Savage Interactive Pty Ltd
定番の高機能ペイントアプリ。Jot Touchに対応で筆圧感知を最大限に引き出せそう。
ブラシの種類も豊富でJotを使用したスケッチにも最適です。


Noteshelf (7.0)
カテゴリー:仕事効率化
価格:500円
開発:Ramki

細い万年筆風のペンを使える手描きノートアプリ。


スタイラスペンの使用感や詳細なレビューは過去記事をご覧下さい。
2012年11月25日編集

2 comment:

Masaru Suzuki さんのコメント...

このサイト見て、Jot Pro購入しました〜。
詳しい情報ありがとうです!!

Necojita さんのコメント...

@Masaru Suzuki

コメントありがとうございます!
スケッチにも手書きメモにも便利なスタイラスペンだと思っています。
ぜひ活用して下さいね。