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地方
ネットバンキング不正送金、県内でも被害急増 千葉
2013.2.17 21:30
パソコンなどで口座の残高照会や振り込みができるインターネットバンキングを通じて、知らない間に預金が見覚えのない口座に送金され盗まれる被害が、千葉県内でも急増している。被害額は昨年1年間で約120万円だったが、今年は今月5日時点で約450万円と、すでに4倍近くに上る。
県警サイバー犯罪対策課によると、全国での不正送金の被害は昨年1年間で約4800万円。今年は1月25日までの1カ月足らずで約1700万円と増加傾向にある。
同課は今月6日、不正送金を受け取る口座を譲り受けたとして、中国から日本に帰化した船橋市の内装業の男(34)を犯罪収益移転防止法違反容疑で逮捕。全国の警察と連携して捜査を進めているが、海外のサーバーを経由してアクセスし、中国からの留学生などが帰国直前に口座を譲り渡すなどしており、全容解明には時間がかかりそうだという。
犯行グループは、金融機関のホームページに似せた「フィッシングサイト」に誘導したり、不特定多数の人のパソコンにウイルスを感染させ、正規の金融機関のホームページに接続した際に暗証番号などの入力を求める画面を表示させたりして、不正送金に必要な個人情報を入手しているとみられる。
被害の予防には利用者の自己防衛が欠かせないといい、同課は「安易に暗証番号などを入力しないで、最新のウイルス対策ソフトの導入や、パスワードの管理を徹底してほしい」としている。
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