今年に入ってPT2の増産があり、それなりに流通も潤沢になってきたと思います。ただ、PT2はPCIバスというこなれたインターフェースを使用しているのですが、近年のバスはPCI-Expressという規格に移行しつつあります。
まだまだPCIバスを備えているPCはたくさんありますが、Mini-ITXやSandy BridgeのチップセットにはLegacyなPCIが搭載されていないことも増えてきました。
ここから選択肢としては、PCI-Expressなキャプチャボード(PX-W3PEなど)に変更するか、PCI-ExpressスロットをPCIに変換するライザーカードをかますかだと思います。
前者は現在進行形で人柱な人たちががんばって道を開いていってくれています。今後安定した環境も増えてくるでしょう。
そして後者も、人柱な人たちのおかげでナレッジがどんどんたまっている段階だと思います。もちろん、僕もPT2を二枚持っているので、この資産を生かすべくライザーカードをゲットしたいと思います。
現在主流のライザーカードですが、PCI-Ex1スロットを2つのPCIバスに変換する、「Ably-Tech GH-EB262-C7」「Ably-Tech GH-EB262-C13」があります。この両者の違いはケーブルの長さの違いです。C7が7cm、C13が13cmです。
なぜ、二種類の長さがあるかというと、ライザーカードの搭載方法によって使用する長さが変わってくるからです。
パターン1…通常の挿し方
これは、PCケースに余裕があり、かつマザーボードが小さい場合に可能な方法です。この場合はGH-EB262-C7がいいでしょう。
右側がマザーボードです。これだけだと実際分かりにくいので、インターネットからよさそうな画像を拾ってきました。無断借用です。
これは通称「鼻毛鯖」と呼ばれるNECのExpress5800 /S70 タイプRB とうい大変コストパフォーマンスのいいサーバです。下2段のスロットがライザーカードを使用しています。
参考サイト・・・第三研究所所長のブログ
パターン2…上下逆に取り付ける場合
これはPT2のブラケットが上下対象なことを利用して、ブラケットを逆に取り付けて挿入する方法です。完全にPCIバスのないマシン、Mini-ITXなどのコンパクトなマシンで見られる方法です。
このように上下逆にすることによってスペースをコンパクトにすることが可能です。ただ、パターン1で使ったGH-EB262-C7だとケーブルの長さが足りませんので、GH-EB262-C13がいいでしょう。
そしてまた、写真を無断借用しちゃいます。
なんとなくですが、差込方向と実際のスロットが上下逆になっているのが分かります。GH-EB262-C7でもいけるかもしれませんが、かなりギリギリになるでしょう。
参考サイト・・・PRO’ LOGUE
ということで、今後ライザーカードの種類も増えるかもしれませんが、現在では上記のものがよさそうです。どちらもオリオスペックで販売しています。ただ、値段は少し高めでしょうか。
※追加 PCI-Express延長ケーブルというものがあるそうです。
CB-PCIEX1-150(延長ケーブル)
ただ、7cmでよければイギリスのLinITXが安いです。27ポンドですので、送料あわせて4000円ちょっとで購入することができます。
僕も鼻毛鯖で録画サーバをリプレースしたかったんですが少し我慢してMini-ITXで作ってみようかなという気になってきました。SilverStoneのMini-ITXケースならAV機器と一緒に置いておいても違和感ないですしね。サーバは検証用だけでもうおなかいっぱいです。
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