Tor とはP2Pネットワークを介して、通信をすることによって、秘匿性を高めるものですが、最近Torrent利用者への徴発が多くなった米国では、TorやVPNといったセキュアな通信を求める動きが強くなっています。
そんな中、ついにTorのネットワークがDMCA通知を受けました。もともとTorは様々な人のコンピューターを通して匿名性を高めていたのに、Torrentなんて利用する人が出たことにより、Torで通信を助けている人にも、FBIなどから、パソコンの押収なんてこともあるかもしれません。
まあ、TorってDDos攻撃をするときに結構役立つ、、、ってまあ昔の話ですが
実際、Torのネットワークとはどのようなものか説明しましょう(歴史とかしらんがw)
まず、Browserのお話からです。BrowserとはInternet ExplorerやMoziller FireFoxとかGoogle ChromeやOpera、Netscapeとかがありますが、ページを表示する際、まずページのソースを取得します。
その際、埋め込まれているスクリプトへのURLや、画像のURLを読み込みます。そして、再度、そのURLからデータを取得し、Browserで表示します。
しかし、Torは、そのひとつひとつの写真データや、スクリプトのデータの取得を、別々の人のコンピュータで取得→P2Pネットワーク→転送を繰り返すプログラムなのです。
つまり、PROXY(串)のよう1つの回線からデータを取得しないどころか、ページを取得するのはサーバーではなく別のコンピュータなので、PROXY変数もつかない、さらにはP2Pネットワークを介すので更に匿名性が高まるということなのです。
ですが。。。
あくまでも、他の人のコンピューター内を利用するため、最後にデータを受け取った人は、暗号を複合してから受信をしたい人に送信されるため、データの断片が見えてしまいます。
データ自体盗み取ることは不可能ですが、データから解読することは可能です。
つまり、他人に盗み取られるとマズイ情報の場合Torを使うのは危険です。(まあ、そんで日本大使館のドキュメントが流出したりといろいろやらかしています)
しかし、ISPとか、警察のおっちゃん達など、ファイルの共有とか(おいおい)だと大丈夫です(NSAとか、FBIが捜査するレベルのものだとまずい)
しかし、アメリカのW@REZどもが、使いすぎて回線自体、かなり遅くなっています。
Torを使うメリットがあまりなくなってしまった今、HotSpot Sheiled、FreeVPNとかつかったほうがましかもしれません
余談ですが、Torについて勉強した本
「インターネットフォレンジック――ネット犯罪を解決する電子証拠の収集と分析」
という本が世田谷区立中央図書館の地下一階にあったのですが、盗まれたか、なくしたようで丁度予約してたので、なくなったことがわかったあとわざわざ大田区から取り寄せてもらいました。
つか、無くなったり、盗まれたりすると、人気の本で無い限り、DBから存在を抹消するのをやめてほしいんだけど。
いや、公共の本なんだし、まったくもって、あの時はかなり腹を立てましたが。
リンク集
インターネットフォレンジック――ネット犯罪を解決する電子証拠の収集と分析
Tor Servers Bombarded With BitTorrent DMCA Notices
Free VPN