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2013年2月15日(金) 東奥日報 ニュース



■ 雪かき「検定」で楽しく/弘前

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来冬の雪かき検定実施を目指す実行委員の(左から)高橋さん、相内さん、西谷さん、黒部さん。
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 「つらい」「大変」ととらえられがちな雪かきを少しでも楽しくしようと、弘前市内の有志4人が今月、津軽ひろさき雪かき検定実行委員会を発足させた。雪かきの技術、スピードなどを基準に等級を設け、市民の張り合いにしてもらう考え。県外観光客向けの観光資源にする狙いもある。2013〜14年の冬に第1回検定を実施、15〜16年の冬には「雪かき世界大会」開催を目指す。

 2メートル四方に区切られたスペースの中に盛られた雪を、男女5人が一斉に片付けていく。スコップで捨てたり、スノーダンプで運んだり、中にはスノーダンプを持ち上げて雪を捨てる男性も。スコップの使い方も、捨てる方向に背中を向け、体をひねるように捨てるなど実にさまざま。数分の制限時間の間、息を切らしながら日ごろ鍛えた雪かきの腕前を披露した。

 同実行委が10、11の両日、検定の周知を兼ね、同市の岩木青少年スポーツセンターで初めて開催した雪かきイベントでの一幕だ。このイベントはゲーム性を重視しており、実際に行う予定の検定とは内容が異なる。

 それでも、実行委員の1人・西谷雷佐さん(40)は「同じことをやっているのに、雪を片付ける手順や捨て方がそれぞれ違う。予想以上に面白かった」と雪かきの奥深さに手応えを感じた様子。10日午前の回で1位に輝いた平川市の工藤傑さん(31)は「普段は嫌な作業だけど、競争なので楽しくできた」と笑って話した。

 西谷さん以外の実行委メンバーは相内英之さん(37)、黒部能史さん(36)、高橋信勝さん(33)。4人の仕事はバラバラだが、それぞれ観光、教育など街の活性化に向けた取り組みを続けている。たまたま顔を合わせて話した際、観光客が減少する弘前の冬を盛り上げる「何か」として思いついたのが雪かきだった。

 具体的な等級の認定基準は来冬までに検討するが、例えば▽3級・スコップで自宅前を除雪▽2級・スコップやスノーダンプで店舗前を除雪▽1級・軽トラックに雪を積み込み、効率的に排雪−など難度を上げることを考えている。検定場所は、実際に雪が積もっている民家や商店前で行う予定だという。

 西谷さんは「地元の方はもちろんだが、地吹雪ツアーのように観光客が参加できる観光コンテンツにして、冬の弘前に来てもらえるようにしていきたい」と展望を語る。

 実行委は24日、岩木青少年スポーツセンターで行われる「岩木スキーフェスティバル」でも雪かきイベントを実施。検定のPRを図る。

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