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国際
「慰安婦」像に杭設置は「名誉毀損」 ソウル地検が日本人男性を在宅起訴
2013.2.18 00:35
【ソウル=加藤達也】ソウルの日本大使館前に韓国の反日団体が建てた日本統治時代の「慰安婦」を象徴する像に日本の右翼団体の男性が昨年6月、「竹島は日本固有の領土」と書いた杭(くい)を置き、像を「売春婦の像」と主張する場面をネットで公開したとしてソウル中央地検は17日までに、元「慰安婦」らへの名誉毀損(きそん)罪などで男性を在宅起訴した。聯合ニュースが伝えた。
検察は男性から聴取していないが、自らネットに映像を公開したことなどから「犯行事実は明白」として起訴した。今後、裁判所が召喚状で出廷を求めるが、応じない場合は被告不在のまま裁判が開かれる。
聯合ニュースは「実刑判決の場合、日韓犯罪人引き渡し条約に基づいて引き渡しを求める可能性が大きい」としているが、日本の外交当局者は「そもそも自国民は条約が定める引き渡し対象ではない」としている。
同地検はまた、金沢市にある韓国独立運動家、尹奉吉の碑の前に昨年9月、同趣旨の杭を立て、写真をネットで公開した事実についても死者名誉毀損罪を適用したという。
「慰安婦」像は、大使館前の公道を管理するソウル市鍾路区役所の許可を得ず建てられた違法設置物で、日本政府は外交公館に対する著しい名誉の毀損だとして撤去を要求しているが韓国側は応じていない。
起訴について日本の外交筋は「反日世論に迎合した李明博政権のパフォーマンスで国際感覚に照らして非常識な行為」と指摘した。
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