見どころ
わが子が「自閉症」と宣告された母親の苦悩を希望へと導く臨床心理士がいる。歯に衣着せぬ言動と奇抜な風貌で国内外を飛び回る異端の出張型カウンセラー、奥田健次。「自閉症」は1万人に30~60人の割合で発症する(英・マイケルラター精神科医・2005年調べ)といわれる広汎性発達障害。独自のひらめきで瞬時に答えを出し、確かな変化をもたらす奥田の手法によって、苦悩する親子が変化し成長を遂げていく過程を追った。
「障害は的確なアプローチにより改善する可能性がある」という信念で、自閉症に取り組む奥田を1年半にわたり密着取材した。
内容
(1)自閉症と宣告され苦悩する母親
3ヶ月前に自閉症と診断を受けた双子の弟(2歳8ヶ月)。知的障害を伴い言葉は無く「あーうー」のみ。初めてのセラピーで、会話は無理かと判断するものの欲求の強さを見抜き、奥田は模倣訓練に取り組んだ。一方、母親は自宅で訓練に励みながらも「自分のせいで息子をこんな目に…」と自らを責めていた。
しかし3度目のセラピーで、男児は早くも動作模倣を習得。母親と目線が合うようになり、言葉を発する可能性が見えてきた。
子どもの変化に喜びながらも双子の兄との差が顕著になると、母親は現実を受け入れられず揺れ動く。ところが、8ヶ月後。「牛乳、お菓子」などの言葉が出る。目が合う回数が確実に増え、表情も豊かに…。お皿を分別して受け取る高度な課題も見事にクリア。会話ができる可能性が十分見えて来た。自宅でひらがなを読みはじめた息子の成長を見つめ、安堵する母親。
(2)奥田ならではの技法
5歳の頃、手がつけられないほど激しく暴れていた男児(小5)。医師から
「様子を見ましょう」と言われ続け、解決策が見つからず、両親が精神的に追い詰められていた時に奥田と出会う。
暴力を押さえる方法を実践し、徐々に変化する息子の姿を見て「答えを出してくれる先生がいるのか」と驚いたという。
現状を放置せず、行動分析学の理論と数多くの臨床体験から障害の質を見抜き、瞬時に的確な技法を編み出し変化を導く奥田は異色の存在ともいえる。
(3)奥田の葛藤と苦悩
母親の後追いが激しい3歳の女児。奥田は椅子を使って、抱っこと拒否の違いを教える。今まで子どもの要求にやさしく応えてきた母親は、泣き叫ぶ娘の姿にショックを受け、うろたえる。今までとは真逆の手法を受け入れられず、初回でセラピーを断念。独自の手法は、すべての親子に受け入れられるわけではない。奥田は、そのジレンマに葛藤していた…。
(4)奥田の原点は壮絶な過去
幼少時代、継父からの虐待を経験し、小2の時から家出を繰り返した奥田は、ある時、勉強は教え方だと気づく。その経験を乗り越え、苦悩する親子を希望へ導くことに情熱を注ぐ。どんな問題行動でも動じない彼の信念は、明確な方法を示して答えを導き、即座に成果を上げること。
(5)奥田の新たな夢とは
いま奥田は、国内外で自閉症の子どもたちと向き合いながら、成長した自閉症児らとともに生活し、自立を支援するための共同施設を計画中。名古屋の女子大の准教授を辞め、今年1月に軽井沢にある学校施設を買い取り、後を継ぐカウンセラーの養成を始めた。
キャスト
ナレーター:鈴木省吾
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