日銀:無期限緩和、14年以降に
毎日新聞 2013年01月22日 21時05分(最終更新 01月22日 23時45分)
日銀が2%の物価目標の早期達成に向けた具体策として、14年から無期限緩和を導入するのは、長期にわたって強力な金融緩和を続ける姿勢を明確に示すためだ。
日銀が国債などを買い入れる基金の枠は、無期限化により、14年中に約10兆円増(13年末比)の約111兆円に膨らむ。日銀は現在、「物価上昇率1%が見通せるまで強力な金融緩和を行う」として、基金から金融資産を買い入れている。しかし、買い入れ期限を13年末とし、それ以降、基金の残高約101兆円を維持するかは示していない。
目標達成まで毎月一定額の資産を買い続ける「無期限」緩和は、米連邦準備制度理事会(FRB)が導入済み。期限付きで買い入れている日銀に対しては「FRBに比べ緩和姿勢が見劣りする」との見方が根強くあった。
無期限化の理由について、日銀の白川方明総裁は22日の記者会見で「(2%の)物価目標のできるだけ早い実現に効果的」と説明した。【田畑悦郎】