ベルルスコーニ氏:「賄賂は犯罪にあらず」、国際企業に必要
2月14日(ブルームバーグ):イタリアのベルルスコーニ前首相はグローバル企業が贈収賄を拒絶していては競争で取り残されると述べ、同国防衛大手、フィンメッカニカ の最高経営責任者(CEO)だったジュゼッペ・オルシ氏を逮捕した検察を批判した。
前首相は公共放送RAI3のインタビュー番組で、「賄賂は厳然と存在する現象であり、この必要な行為の存在を否定するのは意味のないことだ」とし、「犯罪ではない。ある国の誰かに手数料を支払うだけのことだ。なぜ払うかと言えばそれがその国の規則だからだ」と語った。
オルシ容疑者は12日に逮捕され、フィンメッカニカは14日にアレッサンドロ・パンサ氏をCEOに起用した。当局はオルシ容疑者の下で同社が2010年にインドから得たヘリコプターの契約について、捜査している。
ベルルスコーニ前首相は検察の行動は、石油会社のENIや電力のエネルなどイタリアの大企業に害を与える前例を作るものだとして、「ENIやエネル、フィンメッカニカは誰にも相手にされなくなるだろう。これは純然たる自虐趣味だ」と断じた。
原題:Berlusconi Tells Italian Firms to Keep Bribing After OrsiArrest(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ローマ Andrew Frye afrye@bloomberg.net
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更新日時: 2013/02/15 00:35 JSTニュース一覧
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