知事が新たな放射線の安全基準設定を要請
2013年02月17日 21:58
安倍新政権が発足して初めての政府と被災自治体の意見交換会が福島市で開かれ、佐藤知事は「新たな放射線の安全基準を作ってほしい」と要請しました。午前中の意見交換会には原発事故で被災した12の市町村長と佐藤知事それに根本復興大臣らが出席しました。根本大臣は5年間で25兆円規模に拡大する復興予算について説明しました。▽根本復興相「制度のはざまにあるような問題を一つひとつ具体的な問題を解決して復興の加速を図っていきたい」これに対し被災自治体からは効率的な除染を求める声が上がり、知事はその仮置き場の問題などを解決するためにも「信頼できる新たな放射線の安全基準」を設けて欲しいと求めました。▽佐藤雄平知事「1ミリシーベルトを目指しているわけですけど、なかなか1ミリというのを達成するのに苦慮している実態がある。具体的に達成できる数値を示して欲しい」また「福島復興再生協議会」では復興を加速させるため政府と県などが連携していくことを申し合わせました。▽双葉町村会・山田基星会長「私は非常に期待感を持っています。ただ、絵に描いた餅にはならないようにしてくださいと釘はさしました。」今後は、仮の町や中間貯蔵施設の建設についても話し合いを進めていきます。
凍てつく寒さの中 水行
2013年02月17日 15:13
福島市の中野不動尊では凍てつく寒さの中、滝に打たれて身を清める恒例の水行(みずぎょう)が行われました。けさの福島市は最低気温が氷点下3点5度となりました。飯坂温泉近くにある中野不動尊では寒さが最も厳しいこの時期に滝に打たれて身を清める水行が行われています。県内外から集まった42人は滝つぼで水を掛け合った後、20メートル程の高さから流れ落ちる滝に打たれ、一心不乱に般若心境を唱えました。■水行の参加者「Qどうでした水?」「冷たかった」「Q何を祈った?」「いろいろ」「皆の健康祈願を」水行は今月28日にも行われます。
路線バスも絡む衝突事故
2013年02月16日 18:42
きょう、郡山市で路線バスや軽トラック、ゴミ収集車の3台が絡む事故があり軽トラックを運転していた男性がケガをしました。路線バスの乗客などにはケガはありませんでした。岡本善久記者「国道288号線です。ゴミ収集車が落っこちています」きょう午前9時半ころ郡山市冨久山町(ふくやままち)の国道288号で軽トラックがスリップして反対車線を走ってきた路線バスと正面衝突し、さらに、ゴミ収集車に追突しました。この事故で軽トラックを運転していた郡山市の76歳の男性がケガをしました。路線バスの乗客6人や運転手、ゴミ収集車の運転手などにはケガはありませんでした。事故が起きた時間帯は雪が降っていたということです。
仮設住宅で ならは雪まつり
2013年02月16日 18:41
原発事故の影響で会津美里町に避難している楢葉町の人たちの仮設住宅で「ならは雪まつり」が開かれました。会津美里町の仮説住宅では楢葉町の148世帯300人が今も避難生活を送っています。雪がほとんど降らない浜通りから雪国会津に移り2年目を迎えました。当初は降り積もる雪と寒さに苦労したということですが、会津の冬を少しでも楽しもうと去年から雪まつりを行っています。子どもたちは溜まった雪を利用して作った高さ10メートル長さ20メートルの滑り台やかまくらを楽しんでいます。また甘酒のサービスも行われていて冷えた体を暖めていました。午後からは、「雪合戦」や「カラオケ大会」が行われました。
焼却施設設置に住民は 着工前に“説明なく”紛糾
2013年02月15日 20:15
放射性物質に汚染された牧草などを処分するため、環境省は、鮫川村に焼却施設の設置を進めています。
しかし、きのう、隣接するいわき市で開かれた説明会では、住民から反対の声が相次ぎました。
昨夜、いわき市の田人地区。
ある問題をめぐる説明会が開かれていました。
説明に立っていたのは、地区に接する鮫川村の大楽村長。
*鮫川村・大楽勝弘村長
「また、このたびの焼却炉の件につきましては大変ご不安をおかけしていますこと心よりお詫び申し上げます」
いま、問題となっているのは、環境省が鮫川村に計画し、去年11月に着工した仮設の廃棄物焼却施設。
放射性物質に汚染された村内の牧草や落ち葉などの廃棄物、およそ600トンを焼却するもので、廃棄物の容積を減らすといいます。
来月にも焼却を始める計画です。
その鮫川村に隣接するいわき市田人地区で、環境省や村が開いたきのうの説明会。
施設の必要性を村長がうったえました。
*鮫川村・大楽村長
「鮫川村の環境を一日でも早く震災前の元の姿にもどしたい。この焼却炉はとても安全な、50万ベクレル、70万ベクレルの汚染物質を燃やしても、煙は出ないそうです」
フィルターで、放射性セシウムがほぼ完全に除去されるといった安全性を強調。
しかし…。
*参加者
「焼却施設の工事着工が11月15日となっていますね。こんなに前に計画があって着工したにもかかわらず、なんでいまごろ、かなり遅れていわき市民への初めての説明会なんですか」
*環境省・高澤哲也計画官
「今回、いわき市のほうから住民説明会ということでご要望がございましたので、大変遅ればせながらと言うことで、時期が遅れたことについてはもうしわけなく思ってます」
この施設をめぐって、環境省は、施設を設置する地権者や村の同意は得ていましたが、村民全体や周辺自治体への説明会を開かないまま工事に着手していました。
*参加者
「いわき市の要請があったから、説明会を開いたとおっしゃいましたね。じゃぁいわき市の要請がなければ説明会は開かないつもりだったんですか?」
*環境省・高澤計画官
「周辺の方々から実際に環境省に要望に見えられましたけども、それだけの声になっているということが、東京におりまして感じられなかった。いわき市要請があってから対応したこと申し訳ない」
きのうは、焼却施設の設置に反対する市民団体が、全国から集めたおよそ5,500人分の署名も提出されました。
*環境省・高澤計画官
「(Q.3月には焼却始める話もあったがこれだけ反対ある中で、工事の中止、使用の中止はどう考えるか)そういったことも踏まえて、本日寄せていただいた意見も踏まえて、環境省のほうに報告して今後の進め方は検討したい」
ゴジてれChu!は、きょう、改めて村長を取材しました。
*鮫川村・大楽村長
「もうちょっと国を信用して一歩前に出ようという姿勢がとても大事だと思う。放射能をやっつけようという気持ちにならないと福島県の復興はない」
村長は、引き続き、施設の安全性について説明を続けていくということです。
県の2月補正予算案 316億円の減額
2013年02月15日 20:14
県は2月補正予算案を発表し、一般会計は、防災緑地整備事業や復興公営住宅整備の予定変更に伴い、316億円余りの減額となりました。
佐藤知事がきょう発表した2月補正予算案は、国の緊急経済対策に対応するための経費を中心に編成されました。
主な内容は、農業再開の推進や雇用創出のほか、放射性物質対策の経費などが計上されています。
一方で、津波対策とする防災緑地整備事業や復興公営住宅の整備関連で、予定変更による減額もあり、総額では316億円余りの減額補正となりました。
酒を飲んで車を盗む 高校教諭を懲戒免職
2013年02月15日 20:13
県教育委員会は、出張先で酒を飲んで車を盗み書類送検された高校教諭を懲戒免職処分としました。
懲戒免職となったのは、いわき海星高校の日當周治教諭48才です。
日當教諭は、先月、生徒の就職先の開拓のために出張していた青森県八戸市で、酒に酔って他人の車を運転して、窃盗などの疑いで書類送検されていました。
日當教諭は、当日、5合以上の日本酒を飲んで酩酊していて、「記憶が無い」と話しているということです。
今年度、教諭が免職の懲戒処分を受けたのは6件目です。
死体遺棄の疑い 被疑者死亡で男を書類送検
2013年02月15日 20:12
被疑者死亡のまま書類送検です。
福島市のマンションで、去年、福島市に住む60歳代の男性=2人の変死体が見つかった事件の続報です。
警察は、自殺した、この部屋に住んでいた当時62歳の男を、被疑者死亡のまま死体遺棄の疑いで書類送検しました。
「借り上げ制度」を悪用 計画的な犯行とみて捜査
2013年02月15日 20:11
新潟への避難を装って無償で部屋を借り、風俗業に使った詐欺の疑いで、逮捕された男3人が送検されました。
送検された佐久間次夫容疑者ら3人は、これまでの警察の調べで、新潟を拠点にした風俗業で、一か月当たり、数百万円単位の売り上げがあったと見られています。
警察では、「借り上げ制度」を悪用した計画的な犯行と見て、売り上げが暴力団の資金源になっていた可能性も視野に捜査しています。