政治維新に勝てない…苦悩の自民大阪府連 参院選へ候補者選び難航+(2/2ページ)(2013.2.16 22:29

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維新に勝てない…苦悩の自民大阪府連 参院選へ候補者選び難航

2013.2.16 22:29 (2/2ページ)

先細る支部組織

 自民府連関係者は、苦戦が続く理由の一つに、府内の地域支部組織の弱体化を挙げる。「自民だった府議らが維新に移ったのとともに、地域の支持層も根こそぎ持っていかれた」。その傷はいまだ癒えない。

 松井氏のおひざ元、八尾市の支部長は、昨年11月末まで、松井氏の父親の元府議が務めていた。ほかにも“維新系”の人物が地域支部長になったままの支部があるとみられる。

 府連は支部組織の再構築に懸命だが、23年4月の統一地方選で行われた府議選や大阪市議選で維新に大きく水を開けられたうえ、昨年の日本維新の会結党に伴い、大阪10区と14区を地盤とする衆院議員が自民から維新に合流。弱体化の進行を食い止めるだけで手一杯なのが現状だ。

分厚い壁

 勝てない焦燥感からか、自民府連内部にはわだかまりもくすぶる。現職が引退する今夏の参院選大阪選挙区の候補者選定をめぐり、所属地方議員は、元衆院議員らを推す声と公募を求める声に分かれており、いまだ調整がついていない。

 「政権を取った今こそ、巻き返しを図りたい」。府連幹事長の高野伸生大阪市議は、大阪選挙区の改選数が1増となることも見越して気を引き締めるが、分厚い維新の壁を前に、党内には厭(えん)戦(せん)気分も垣間見える。

 ある府連幹部は「維新に勝つには地域支部の立て直しが不可欠。それには地方議会での勢力回復が大前提だ」と、早くも2年後の統一選に目を向けていた。

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