カーリング:中部電力、大量得点に連係凝縮…日本選手権

毎日新聞 2013年02月17日 21時08分(最終更新 02月17日 21時49分)

【中部電力・北海道銀行】優勝し観客の声援に応える中部電力の選手たち=どうぎんカーリングスタジアムで2013年2月17日、貝塚太一撮影
【中部電力・北海道銀行】優勝し観客の声援に応える中部電力の選手たち=どうぎんカーリングスタジアムで2013年2月17日、貝塚太一撮影

 17日のカーリング日本選手権・女子決勝。中部電力が圧勝で世界選手権切符をもぎ取った。大量5点を挙げ、勝利を決定づけた第6エンドに、緻密に練り上げられた戦略と、チームの連係が凝縮されていた。

 北海道銀行のスキップ(指示役)、小笠原の一投が、中部電力の防御用に配置されたストーン(石)にはじかれた瞬間、大量得点が確定し、会場にどよめきが起きた。小笠原としては、大量失点を防ぐには、ハウスの中心部に石を潜り込ませるしかなかったが、過去2回の五輪出場の腕前をもってしても、通せないほど、進路はふさがれていた。スキップにたどりつくまでの、3人が戦略通り、中心に石を集め、防御網も張り巡らせた結果だった。

 北海道銀行は、02年ソルトレークシティー、06年トリノ両五輪を経験した小笠原と船山という2人の34歳のベテランがいるのに対し、中部電力は20〜23歳の若い布陣。だが海外遠征などを経て実戦も積み、大舞台でも戦いぶりは安定してきた。加えて、今大会は「男らしいプレー」をテーマに掲げ、ブラシで力強く氷をはいた。

 市川主将は「男気あるプレーができた。100点満点。世界選手権はもっとレベルの高い、より精度の高いショットが求められる。私たちらしく戦い、上位を狙いたい」と力を込めた。【藤野智成】

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