【根岸拓朗】大学の学園祭で安全にお酒を楽しむには――。東京大の「駒場祭」、一橋大の「一橋祭」など、飲酒事故を防ぐため学園祭を全面禁酒にする大学が相次いだなか、昨年11月にあった東京外語大(東京都府中市)の「外語祭」のアルコール対策が、洋酒メーカーに表彰された。
学園祭での一気飲みや飲酒事故、未成年飲酒を防ぐ取り組みを表彰する「NO IKKI!」賞。洋酒メーカー「ペルノ・リカール」の日本法人(本社・東京都文京区)が新しくつくり、首都圏の26大学の中から東京外語大を選んだ。「お酒を文化として楽しみつつ、事故対策を徹底している」と評価された。
外語祭の対策の中心は「アルコール・パスポート」。希望者に免許証などで年齢を確認したうえで配る。これがないとお酒は買えず、買うたびに1枚ずつシールを貼っていく。酔い方には個人差があるが、飲んだ量が一目でわかるようにして飲み過ぎを防ぐ狙いだ。