□こんな人にお奨め
・
大矢英作文を終えた人
・志望校に和文英訳が出る人
・演習や添削ばかりしているが、いまいち伸びを感じられない人
□基本を理解
私が英語参考書著者のなかで一番信頼を置いている竹岡広信先生の英作文対策の決定版。
たとえ偏差値60をコンスタントに超えている人であっても、大学入試で頻繁に問われる基本的パターンが身についていないことが非常に多い。和文英訳が出る大学の志望者はまずこの参考書を買って、パターンを身につけてほしい。
□理解型暗記
選りすぐりの英文を掲載しているが、ただそれを暗記しても、なかなか点数にはつながらない。どのような場面で使用するかを理解してから暗記しなければ、少し文の構造を変えられただけで応用できなくなってしまうからだ。たとえば、一般論に対してyouを使うかweを使うか選ぶには、ただ日本語→英語を覚えるだけでは不十分。具体的にどのような意味があるのか理解せねば正しい英文は書けない。。
以上の理由から、原則や頻出表現だけ覚えるのは無意味なので絶対にやめるべきだ。暗記すべきは、原則や頻出表現ではなく、自ら作った正しい解答の方だ。くわえて、そのときの暗記とは、ただ覚えることを意味しない。問題を見て、理解した事柄について頭で考えて
模範解答と全く同じものを作り出せる状態になることを意味している。
□実践編
竹岡 広信
中経出版 (2004/05)
売り上げランキング: 35,369
↑旧版では原則編と実践編にわかれていた。
□具体的使用法
① 問題を見る。そして、頭の中で英文にしてみる。イメージだけでは考えたつもりになる恐れがあるので、できれば口に出す。
② 解答を見て、さきほど自力で作った英文とのズレを見る。そして、解説を読み込み、間違いを訂正する。この際、同じ日本語でもふたつ以上の表現の仕方がある場合があるので、そのうち自分が使いやすいものを選択する(両方覚える必要はない)。また、イメージした文が完全に答えと一致していた場合は◎をつけておき、二度とやらない(そういうことはほとんどないだろうが)。
③ ②の段階を経て、別冊の解答用紙に赤ボールペンで、自分にとって一番使いやすい解答を作成する。こうすることで、他の問題にも応用できる知識を覚えやすい形、使いやすい形で暗記することが期待できる。また、作成した模範解答に出てきた未知の単語については電子辞書で引き、単語帳機能で登録しておくといいだろう。
④ ①~③の作業を
できるだけ短期間で1通り全部の問題について実施する。
⑤ ここからはひたすら暗記していく作業に移る。問題をはじめから解きなおしていく。まず、日本語を見て、考えながら英文を作り上げる。書くのがベストだが、めんどくさければただ口に出すだけでもかまわない。
⑥ ③の作業で別冊に赤字で書いていた解答と見比べ、ズレをチェックする。その際、必要に応じて本文の解説に戻るとよい。また、解答と全く同じ英文が書けていた場合は○を、そうでない場合は×をつける。ここらへんは◎○×勉強法のルール通りだ。
⑦ ○×をつける作業を1通り全ての問題に実施する。そして、2,3回目も同じ要領で○×をつける作業を続けていく。大体○が二回もしくは三回つづいたら◎にしておき、二度とやらない。
⑧ 大体全て◎になったら、入試一ヶ月前まで封印する。
→入試一ヶ月前からの勉強法
*注 定期試験や模試の前には、別冊と赤シートだけ持っていって、チェック!
一番留意すべき点はできるだけ早く別冊中心の作業にすることだ。別冊中心であれば、短時間で多くの問題量をこなせるので能率よく点数が上がっていくはずだ。ただあくまで 原則を理解→答えを暗記 なので、原則を丸暗記する必要はなく、答えを暗記する過程で原則が自然に使えている状態にするということを忘れないでほしい。
とありますが、どれくらいの期間で終わらせるべきでしょうか?
今、大矢をやっていて、5月中には終わる予定です。
その後に原則に入るつもりです。
阪大志望なので、原則も実戦もやるつもりです。