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バブル後に始まる「失われた50年」

2013/2/16 7:00
 内閣府が14日に発表したGDP速報値によると、2012年10―12月期は実質で前期比0.1%減、年率換算で0.4%減となった。マイナス成長は3四半期連続で、景気は弱含みの姿となっている。

 それでも最近の株価上昇もあり、危機感は和らいでいるようだ。日銀も13、14日に開いた金融政策決定会合で、景気判断を「弱めに推移している」から「下げ止まりつつある」に引き上げた。上方修正は2カ月連続である。

 ただ、GDPを前年同期比で見ると、成長率は右肩下がりだ。前期比の3連続マイナスは0.2%減(4―6月期)、1.0%減(7―9月期)、0.1%減(10―12月期)とわずかな落ち込みに見えるが、この間の前年同期比は3.8%増(4―6月期)、0.4%増(7―9月期)、0.3%増(10―12月期)である。伸び率はガクン、ガクンと落ちているのだ。
 個人消費は、より顕著である。10―12月期の前期比は0.4%のプラスとなったが、前年同期比で見ると4―6月期の3.1%増から1.3%増、1.1%増と4半期ごとに勢いを失った。設備投資も、7.3%増、1.5%増、8.7%減とつるべ落としだ。前期比で3.7%減の輸出も、前年同期比だと5.7%減だ。
 これらの数字を見れば、景気はかなり危険な状態と分かる。株式市場は盛り上がっていても、実体経済は伴っていない。今の相場を支えているのは、低金利政策が長期化すると見込んだファンドマネーと、久しぶりの株高に前のめりになっている個人投資家だ。とすれば、典型的なバブルである。ちまたでは「アベノミクス」と持ち上げられているが、実態は「アベノバブルス」ではないか。7月の参院選まで膨らんでいくのだろうが、参院選が終わった後も続くとは限らない。
 90年代半ばから、輸出関連企業は駆け足で生産拠点を海外に移してきた。そういう構図の中で円安が続いても、企業のメリットは少ない。むしろ、そうでなくても負担が増えているエネルギー関連の支出が増え、アップアップとなる公算は大だ。生活必需品、食料品も値上がりする恐れが強い。国民は大変である。
 アベノバブルスの行き着く先は、バラ色ではない。参院選後の日本は、「失われた50年」となりかねないのである。
2013/2/16 7:00 更新

日刊ゲンダイ

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