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  紅一片 作者:散葉
優菜さんの決意?
取り敢えず、まず行くのは寮監室かな。
来る途中にあったよね。確か一階、ここは十二階。
うん、エレベーター使おう。

生徒会か、特定の人に憧れや恋情が向くのは仕方ないとは思うけど、制裁って何やるんだ。
いじめや脅しとかかな?

まあ、私に関係ないな。他人に興味ないし、自分から関わらなければ近づくこともないだろう。遺伝によって自分が目立つ容姿なのは知ってるけれど、常に無表情で無関心な人と関わろうとする人もいないだろう。

幼い頃から私は感情の欠落があった。全く子供らしくなかったと思う。家族にはそれなりの情が湧くが、他人となるとほぼ無関心。だから友達もいなかったし、私に話し掛ける変わり者もいなかった。

つまりは私には関係ない。
そう結論を出した時、ちょうどよく目の前の豪華な扉が開いた。エレベーターだけども。




今まで通り、私は他人に感情が向かない、つまりは欠落している。故に関わることもない。
そんな結論は覆されることとなった。


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