さて最近「落語」に凝っています。 特に「黄金餅」という話を聞いています。 あらすじはこんな感じです
西念という坊主が金を隠すためにもちと一緒に飲み込もうとする が、喉につまらせ死んでしまう。 それを見ていた金兵衛が火葬場で西念を生焼けにして 腹をさばいて金を盗む。
結構黒い話ですが落語家が話すと笑い話になるのが不思議です。
現代でこの話が得意な噺家は「古今亭志ん生」「立川談志」だそうです。 youtubeで立川談志のものが聞けますので聞いてみてください。 (http://www.youtube.com/watch?v=SAnpNjH0Bmg) 他にも「古今亭志ん朝http://www.youtube.com/watch?v=YkKaR9gyNH8」 「立川談笑http://www.youtube.com/watch?v=wrIxLN0x4-g」 などもUPされています。 立川談志は言葉遣いが乱暴なのに対し、 古今亭志ん朝は比較的まろやかな感じがあります。 立川談笑のものは談志のに近いですが「若さ」がある感じがします。 噺家によって趣がガラリと変わる所が落語の面白いところです。
落語はお手本というか台本みたいなものがあって それを忠実に再現しているものだと思っていました。 しかし実際はそうではなく、演者によって細部を変えていくもの だということがわかりました。 そこには素人と名人の差というか演者の質の違いが表れます。
これって学校の授業にも通ずる所があるのではないかと思います。 例えば今日は「等差数列の和」の授業をしましたが もちろん「教授資料」はあるものの先生によって授業の細部は異なります。 そのあたりは各先生の裁量に任されている所で 「腕の見せ所」ともいえるところでしょう。
文章書くのも久しぶりなのでまとまった話になってませんが 「落語と授業は細部が演者に任されているという共通点がある」 というのが今回の主張です。 そうした中でより洗練された授業を行なっていくのが僕の仕事ですし そのために今、様々な噺家の「黄金餅」を聞いています。 |
PM 06:59:49 |
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