PC遠隔操作:「江の島で猫撮ったが、首輪はつけてない」
毎日新聞 2013年02月15日 02時30分(最終更新 02月15日 02時46分)
パソコン(PC)の遠隔操作事件をめぐり、威力業務妨害容疑で逮捕された片山祐輔容疑者(30)が、首輪に記憶媒体をつけた猫が見つかった神奈川・江の島について「正月に観光で行き、猫の写真を撮影した」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁などの合同捜査本部は江の島に行った経緯などを追及する。
捜査関係者によると、江の島の防犯カメラには、1月3日午後3時ごろ、片山容疑者とみられる男が猫を撮影する様子が映っていた。その後、男はバイクで江の島から東京都江東区の片山容疑者の自宅に向かったことが走行記録などから確認されており、捜査本部は男を片山容疑者と断定している。片山容疑者は、江の島をツーリングで訪れたことを認めたが「猫に首輪はつけていない」と供述しているという。
また、1月1日に報道関係者らに届いたメールで、記憶媒体を埋めたとされた東京近郊の雲取山についても「訪れたことがある」と認めているという。記憶媒体は発見されなかったが、昨年11月下旬に片山容疑者の乗用車が同山付近を走行していたことが判明している。
一方、14日に接見した弁護人の佐藤博史弁護士は、片山容疑者が「自分は潔白だ。自分のPCからも職場のPCからも決定的な証拠は出るはずはない。証拠があるなら示してほしい」と話していることを明かした。また、8年前に同様の事件で逮捕されたことについて、「前の事件の時は自分が悪いことをしたので警察や検察に一度も恨みを持ったことはない」と話していたという。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】