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ロシア南部のウラル地方チェリャビンスク州で落下した隕石(いんせき)について、米航空宇宙局(NASA)は16日、大気圏突入前の重さは推定で1万トン、直径は約17メートルとの最新の分析結果を公表した。また、時速6万4000キロのスピードで、広島型原爆の30倍にあたる500キロトンの衝撃波が放出されたと上方修正。前日はロシア科学アカデミーが重さ推定10トンと解析していたが、想像を絶する巨大隕石だったことが分かってきた。
世界に衝撃を与えたロシアの隕石落下のすさまじさが明らかになってきた。NASAはこの日、人間の耳には聞こえない低音の観測データを解析した結果を公表。前日に重さ7000トン・直径15メートルとしていたが、約1万トン・約17メートルに上方修正した。大気圏突入のときの速度は時速6万4000キロ。約マッハ50(音速の50倍)という猛烈なスピードだったことが明らかになった。
衝撃波は、原爆の30倍の500キロトン。直径は、地球近くを日本時間16日未明に通過した直径45メートルの小惑星「2012DA14」の3分の1以上。被害を受けたチェリャビンスク州の警察当局などによると、窓が割れるなどの被害は半径100キロにわたり、負傷者は約1200人。ロシア非常事態省によると被害建物は集合住宅を中心に計4480棟に達し、被害総額は約10億ルーブル(31億円)以上となる見通しだ。
ユレビッチ州知事は、損壊した窓ガラスの総面積が同州だけで20万平方メートル(甲子園のグラウンド部分の約15倍相当)に及ぶと試算。夜間の気温が氷点下20度以下になることがあるため、窓ガラス復旧に優先的に取り組む考えを表明し、既に30%を終えつつあり、2週間でほぼ復旧できるとの見通しを示した。
これほどの巨大隕石だが、事前予測については千葉工業大惑星探査研究センターの松井孝典所長(66)は「17メートルレベルだと、小さすぎてとても観測できない」という。さらに「これくらいだと、実は何十年に1度ぐらいで落下している。今回は人口密集地だったから発見されたが、普段だと人目につかない海などに落ちてくるケースが多い」と、予測不能な天災であることを明かした。ちなみに、事前に地球との接近が予測されていた小惑星「2012DA14」については「(直径45メートルは)ギリギリ観測できるかどうかのレベル。以前にも地球に近づいたことのある天体なので軌道も推測できた」と説明した。
NASAは、小惑星を追跡していたにもかかわらず発見できなかったことに「明るい昼間の空から飛んできたので望遠鏡で発見するのは困難だった」と説明。隕石は北から南に進んだが、小惑星は南極方向から北極方向へ抜けており、軌道が全く異なっているため、2つの事象は全く関係ないとしている。
(2013年2月17日06時03分 スポーツ報知)
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