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安倍首相、仕事始めに君が代斉唱は日本軍国化の象徴=北朝鮮報道

サーチナ 2月15日(金)12時36分配信

 北朝鮮の国営・朝鮮中央通信社は14日、「日本は政治的な“島国”の運命から逃れがたい」と題する論説を発表した。日本は国際社会における普通な国家、正常な国家ではなく、徹底した右傾化、軍国化、再武装する侵略国家であり、安倍首相が2013年の仕事始めに「君が代」を歌ったことで、そのことが分かると決めつけた。

 安倍首相が7日、自民党本部で開かれた仕事始めの際に君が代を斉唱したことに注目し、「安倍が求める『日本を取り戻す』ことが何であるか。その回答が“君が代”にある」と決め付けた。

 日本政府の外交政策について、周辺国家との友好親善を求めるのではなく、戦前の植民地支配を回復し、再び朝鮮やアジア各国を侵略と圧迫の血の海におとしいれようと、愚かにもたくらんでいる」と主張。

 日本の戦前からの動きについては「東亜の盟主と自称し、朝鮮とアジアの各国を侵略したが、戦争で得たのは恥ずべき敗北と、敵国という醜名のみだった」と論評。さらに「日本は歴史的犯罪について反省と謝罪と賠償について否認と回避を続けているので、アジアの国々や国際社会から孤立し、排斥されている」との見方を示した。

 日本は歴史的犯罪を否定しつづける「卑劣な国家」と決め付け、日本の軍国主義的な対外政策は、「アジアなど国際社会のさらに大きな批判と政治的孤立を招く」、「地理上だけでなく、政治上も孤立する“島国”の日本の前途は、これまで以上に暗黒だ」と論評した。

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◆解説◆
 「君が代」は明治時代から事実上の国歌として歌われてきた。戦後も同様だったが、1999年施行の国旗国歌法で国歌としての地位が法律上も確定した。

 戦後は「天皇を賛美する歌詞は、主権在民を定めた憲法にそぐわない」などとして、「君が代」を国歌として扱うことに抵抗を示す人も多くなった。日本政府は、「天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とする我が国の末永い繁栄と平和を祈念した」歌として、「君が代」を国歌とすることと憲法が説く「主権在民」は矛盾しないとの見解を示した。

 「君が代」は明治時代に作曲されたが、旋律は雅楽の壱越調(音階の1種)にもとづく。雅楽は奈良時代以前から平安時代にかけて日本に伝来した朝鮮、唐、渤海、ベトナムなどに起源をもつ音楽や舞楽が日本化したものだ。雅楽が用いる調子(音階)名は中国固有のものではないため、当時のシルクロード音楽に起源を持つと考える研究者もいる。その意味で、「君が代のメロディーは古い時代から外来文化を積極的に取り入れ、さらに国風化した日本文化のあり方を象徴している」と言える。

 また、アジアやアフリカなど非西洋文化圏の国の多くも、国歌としては西洋風のメロディーを使うことが多く、伝統的な節回しを使う「君が代」は国歌としてむしろ珍しい存在だ。

 「君が代」の伴奏は西洋音楽の手法で書かれたが、旋律の最後の部分は西洋音楽の理論では和音をつけることが困難であるため、和音なしで終わっている。(編集担当:如月隼人)

最終更新:2月15日(金)13時12分

サーチナ

 

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