披露宴を行った里山と美菜夫人=東京都内のホテルで(岸本隆撮影)
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十両の里山(31)=尾上=が16日、東京都内のホテルで、昨年9月に婚姻届を出していた美菜さん(30)との披露宴を行った。
美菜さんは日大相撲部時代の2004年に女子相撲の第3回アジア新相撲選手権大会で優勝。重量級でアジア王者に輝いた実績を持つ。里山は美菜さんの相撲が強いところにひかれたそうで、目標は「嫁さんに負けないこと」と言い切る。
「夜、たまに組んだりしてます。同じ左四つなんですが、あまり勝ったことがない。(美菜さんが)まわしを切るのがうまいんで。アドバイスされると悔しいんで、組んで何かを感じようとしてます」と里山。美菜さんも「無言でじわじわ攻めて、最後は出し投げを打って決める。気持ちを盛り上げるためにやってます」と“夜稽古”で切磋琢磨(せっさたくま)して夫婦で再入幕を目指している。
177センチ、125キロと小兵の里山は、165センチでアジア王者の美菜さんから学ぶところも多いようだ。家庭でもかかあ天下のようで、「自分は九州男児で親も亭主関白だった。でも、自分はついていく感じ」と言えば、美菜さんは「すごく素直な部分がいい。いつも言うことを聞いてくれます。直してほしいところはお酒に飲まれやすいところ。子供に示しがつくようになってほしい」と言う。
美菜さんは現在妊娠5カ月。「相撲をやりたいと言ったら、2人で教えたい」という里山。男であれ女であれ相撲の道を歩んでいきそうだ。 (岸本隆)
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