初日の会議を終えた麻生財務相は記者団に、「日銀の金融緩和は、デフレからの早期脱却を目的にしていることを各国に説明した」と強調。
「通貨戦争といった発言も出ているが、これは言い過ぎとの声がほとんどだった」と指摘した。
また、会議では世界経済の現状も検証した。欧米経済は回復の兆しがあるものの、世界景気の下ぶれリスクがまだ残っているとの懸念も示した。
16日も2日目の討議が続く。同日夕(日本時間同日夜)に、中長期的な財政再建や構造改革の必要性、通貨安競争の回避に言及した共同声明を採択して閉幕する。声明には円安傾向など、日本を特定して非難する表現は避けられる見通しだ。