最終更新: 2013/02/17 00:42

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ロシア中部に隕石落下 専門家に話を伺いました。

ロシア中部に隕石(いんせき)が落下し、多数の負傷者が出ています。
東京大学の理学系地球惑星物理専攻の杉浦直治教授の解説です。

(ロシアで非常事態省が隕石と断定したが?)
空を大きな流れ星が通っている映像があったかと思いますけれども、ああいうのは、火の球と書いて「火球」と呼ぶんです。
その飛んだ先に、物が落ちていればそれを隕石と呼ぶわけで。
おそらく、今回は非常に大きなイベントだったので、隕石が落ちているというふうに思いますけど。

(5回から6回の大きな爆発音がしたという情報があるが?)
火球が通過するときに、その物体が細かく割れることがあるんですね。
そういうときには、大きな圧力が発生して、それで、衝撃音がするということが、よくあるわけです。
そんなに、珍しいことではないです。

(隕石はどれくらいの大きさだと考えられるか?)
映像だけからは、それはなかなか判断しにくいんですけれども。普通は、石でできた隕石というのは、大きさが10cmとか、せいぜい20cmとか、そんなもんであって。
そんなに、すごい被害を与えるとも思えないのですが、今回は、ガラス窓が割れているとかいうのを見ると、もうちょっと大きい、30cmとか、1メートルに近いようなものが、もしかしたら落ちたのかもしれないという気がします。

(何十センチ程度の隕石でも、あれだけのダメージ、損傷を与えるもの?)
それは、なかなか難しい話で。
過去、歴史的には、こういう窓ガラスが割れるというような火球っていうのは、なかったと思うんですよね。
ただし、これはやはりロシアですけれども、1920年ごろに、ツングースカというところで、非常に大きなイベントがあって。
その時には、森林の木が全部なぎ倒されることがあったわけで、ですから全くないわけではないです。
非常に珍しいイベントだということだと思います。

(日本時間16日に接近するといわれている直径45mの小惑星との関連は?)
おそらく直接の関連はないんだと思います。
16日に接近する小惑星の軌道はわかっていて、今回の天体の軌道も、ちゃんと計算すればわかるわけで。
それが、はっきりすれば、関係がないっていうことがちゃんといえると思いますが、今のところは、あまりはっきりしたことは言えませんけども。
おそらく、直接の関係はないというふうに思っています。

(数十センチの隕石で、広範の、いわゆる爆風みたいなものが発生する?)
はい。
ジェット機が超音速で飛ぶと、衝撃波が発生しますよね。
それと同じような現象だと思います。

(どれくらいのスピードで落下?)
地球の上層大気に入ってきた時は、おそらく毎秒20kmとか、すごいスピードで入ってくるわけですが。
それが、大気との摩擦でもって減速されるので、最終的にはどれくらいですかね...、毎秒1kmとか、おそらく、そのような計測しているとは思いますが。

(飛行機雲みたいに見えるものは?)
これは大気との摩擦でもって熱が発生して、それで石が蒸発するんですね。
それが煙みたいに見えるわけです。

(02/15 17:25)

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