新たに2人が甲状腺がん 18歳以下 福島、放射線の影響否定
福島県の県民健康管理調査の検討委員会で報告する福島県立医大の鈴木真一教授=13日午前、福島市 |
ほかに7人ががんの疑いがあるとして、福島県立医大が検査を続けている。10人の内訳は男性が3人、女性が7人で平均年齢は約15歳。確定した3人の性別や年齢は明らかにしていない。
県立医大の鈴木真一(すずき・しんいち)教授は「甲状腺がんは最短で4~5年で発見というのがチェルノブイリの知見。今の調査はもともとあった甲状腺がんを把握している」と述べ、福島第1原発事故による放射線の影響を否定。一方で「断定はできない。これからきっちり検討していく」とした。鈴木教授によると、3人とも手術を受け、経過は良好。
検討委の山下俊一(やました・しゅんいち)座長は「数だけ見ると心配するかもしれない。しかし20代、30代で見つかる可能性があったものが(調査で)かなり前倒しで見つかった」との考えを示した。見つかった頻度については「(比較する)前例がない」と言及を避けた。
甲状腺検査は震災当時18歳以下が対象。2011年度に1次検査を約3万8千人を対象に実施。うち186人が、2次検査が必要と判定された。
2次検査で細胞検査が必要とした76人のうち、10人にがんの疑いがあるとされ、このうち3人が甲状腺がんと判明した。
(共同通信)
2013/02/14 10:17
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>最短で4~5年で発見というのがチェルノブイリの知見。
そうではなく「その検査を実施したのが4~5年後だっただけで、もっと早くから発症していた可能性も」(*)という指摘もあるのですが、放射線の影響についてはやはり「断定も否定もできない。」(同)
判断の裏づけとなるデータは(世界中の)誰も持っていない、ということなんでしょうね。この先もずっと観察を続ける以外にないと思う。
* 毎日新聞 2月14日 東京朝刊【甲状腺がん:福島子ども調査、新たに2人 北海道がんセンターの西尾正道院長の話】 より
(mainichi.jp/select/news/20130214ddm041040172000c.html)
投稿者 一条@横浜 : 2013年02月15日 00:38