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☆ドバイワールドセントラルへの企業進出支援を開始!! ドバイで日本企業進出支援15年/シマールSBS

2013年01月23日

ドバイで日本企業が仕事を取れない原因

ドバイの公共事業関連の公社の方とミーティングをしてきました。
そこで、日本企業への痛切なご意見を頂きました。

このご意見は、日本人が、敢えて見ないようにしている点を鋭く突いています。

1.韓国製も中国製も日本製も品質には大きな差がない。
  ⇒ 日本人が思っている以上に、韓国、中国製の品質が評価されています。

2.韓国勢は非常にアグレッシブに営業してくる。
 それに引き換え日本企業は、意見を日本に持ち帰らないと話ができない
  ⇒ 韓国や中国が、その土地に合ったビジネスを行なっているのに対して、
    日本企業は日本式でしかビジネスをしないということです。

3.日本企業が仕事を取れないのは、価格や品質の問題ではない。スピードの問題だ。
  ⇒ いち早く駆けつけて、いち早くやると決断した企業が仕事を取れる。

この方は日本や日本人に好感を持っており、ぜひ日本企業にドバイでも活躍してほしいと考えています。しかし、日本企業にいくら門戸を開いても、ドバイまで営業に来ない。営業に来ても決定まで非常に時間がかかる。結局、韓国や中国企業が受注することになるとおっしゃっていました。

日本人の多くは、自分たちの製品やサービスが海外で売れないのは、高品質で高価格である考えています。一方、韓国や中国製は、品質が劣っている分を価格でカバーしていると考えています。

このように考えることによって、日本人は、自らに課せられた課題から目を逸らしているのです。製品の価格や品質を原因にしておけば、自らは痛みを感じません。一方、日本人の行動様式の問題であるとすると、改善するためには、今までのやり方を変えなければなりません。多くの日本人が痛みを伴う改革を行わなければならないのです。

日本社会が元気を取り戻すためには、私達に突きつけられた課題を直視する必要があります。

・製品の品質の高さは、既に日本製品だけが突出しているわけではない。
・世界に製品やサービスを売り込んでいくためには、私達の行動を変えなければならない。


私たちは、自分たちの視点ではなく、顧客の視点から自らを見なおしたほうが良いと痛切に感じます。

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この記事へのコメント
そのとーり!!
Posted by やのとも at 2013年01月30日 15:49
国内で仕事してても、自分に責任を持とうとしません。
村社会で事を荒げない国内はまあ、仕方ない。
しかし、商売は別。
商売は別。
なんど、先輩方から聞いたことか。
現役組。なんとか、せねば。スイッチを切り替えろ!
Posted by kyotomodelforest at 2013年02月04日 06:50
いま南米にいますが、走っている車、つかっているPC、日本製の商品や物品を見かけることがありません。店名にJAPANを掲げてるお店は結構ありますけどね。メイドインジャパンは今のところ過去の遺物です。名が廃れていく過程のような気がします。あとは残った者がその名を傷つけることのないようにする気持ちがあるだけでしょうが。商売って物を売り買いすることじゃないですか。なにもしないから売れてないだけじゃないかなぁ。日本て売れる商品いっぱいもってる気はするんだけどなぁ。でも日本人として感じるのは、今の日本人って”心”がないよね。だから無理なのかもね。
Posted by Seiichrio Ando at 2013年02月16日 01:28
Andoさん
コメントありがとうございます。中東では、自動車、家電等で日本製品が人気です。家電については、韓国製に押され気味ですが、自動車については、圧倒的です。
こちらで見ていると、日本企業は、何もしないというよりも、リスクを取らないので何もできないという感じです。
ある意味「心」の問題なのかも知れませんね。
Posted by Taka HashimotoTaka Hashimoto at 2013年02月16日 10:35
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