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“苦渋”の古巣復帰でザックジャパン返り咲きを目指す。イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンからＦＣ東京への移籍が決定したＦＷ李忠成（２７）が１５日に帰国し、宮崎でキャンプ中のチームに合流した。

　経由地の羽田空港で取材に応じた李は「本当にずっと迷って、最後は自分で決断した。決めたのは２０時間前」と思い悩んだ末の選択だったと吐露。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督（５９）と９日のマンチェスター・シティー戦後に面談したほか「（サウサンプトンで同僚のＤＦ吉田）麻也ともたくさん話をした」と明かした。

　その上で「一番の要因は出場機会。代表はまだ捨ててはいない。またユニホームを着たい」とＡ代表入りへ向けてピッチ上でアピールするためにＪ復帰を決断した。

　ＦＣ東京はＵ―１８から所属し、トップチームでプロデビューした古巣。「自分をよく見てくれていた。モリゲ（ＤＦ森重）とか（ＦＷ平山）相太とかＧＫ権田（ＤＦ徳永）悠平君も知っているし、いろいろ聞ければ」と旧知の選手も多く、チームにフィットできる自信を見せた。

　６月３０日までの異例の短期契約。「実質４か月だけど、そこで結果を出したい。そこで東京に残るなりサウサンプトンに戻るなり、違うチームに行くなり選択肢を増やしたい」とまずはＪで大暴れして存在感をアピールするつもりだ。