NHK北海道のニュース　札幌放送局

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深地層研の水漏れ 今後は公表

道北の幌延町にある原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物を、地下深くに埋める技術を研究する施設で起きた大量の地下水が漏れ出していたことについて、施設では「トラブルという認識はなかったため公表しなかった」としたうえで、今後、同様の事態が起きた場合、積極的に公表していく考えを示しました。
幌延町にある幌延深地層研究センターでは今月６日、地下３５０メートルで掘削中のトンネル内に大量の地下水が漏れ出し、地下水に含まれていたメタンガスの濃度が基準を超えたため、現場にいた２４人の作業員全員が避難しました。しかし、今回の事態について、センターでは、道と地元の幌延町などには伝えていましたが、一般に公表していませんでした。
これについてセンターでは「今回は想定を超える量の地下水が漏れ出したが、トラブルという認識はなかったため、公表しなかった」と説明しています。
そのうえで「市民の関心がこれほど高いとは思わなかった。今後は情報公開を進めたい」と述べ、今後、同様の事態が起きた場合には積極的に公表していく考えを示しました。
一方、施設に反対している地元の住民グループの鷲見悟さんは「こういったことが繰り返されると、大きな事故にもつながりかねない。住民の不安に応えるためにも、きちんと情報を公開すべきだ」と話しています。
問題のトンネルでは、ふだんより多い量の水漏れが続いているため、今も掘削工事が中断されたままになっていて、センターでは、水を止める作業を進めるなどして工事の再開を急ぐことにしています。

02月15日　18時24分

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